「株式投資に興味があるけど、高配当株ってどうなの?」
「高配当株戦略に興味あり!高配当株の見分け方が知りたい!」
そんなあなたに高配当株中毒者が、高配当株の魅力とリスク、見分け方を紹介します。
どうも。SK2 a.k.a. マンビー(@SK2akaManbe)こと、高配当株中毒者です。
僕は現在、「40歳までに脱サラ計画」進行中で、仕事をしなくても自動収入が得られるように、いくつかの不労所得作りに励んでいます(詳細は以下の記事を参照)。

上の記事を読んでいただいてもわかるように、僕の人生において、最も重要な不労所得作りと考えているのが、「資産運用(株式投資)の配当金による不労所得」です。
そこでこの記事では、高配当株中毒者として、高配当株の魅力とリスク、購入時の注意点、そして、僕なりの高配当株の見分け方を紹介したいと思います。
株式投資に興味のある方、高配当株戦略に興味のある方、高配当株の見分け方が知りたい方はぜひ読んでみてください。
また、賛否どちらでも構いませんので、何かしらのご意見いただければ嬉しく思います。
高配当株とは?
まずはじめに、株初心者のために「配当」とは何かをサラッと説明しておきます。
株を購入するとその企業の株主になることができます。株主になると、投資した企業が稼いだ利益から株主に対し、「株主になってくれてありがとう」という現金による還元を受けることができ、これを配当(金)と呼んでいます。
株価に対する配当金の割合を「配当利回り」と呼んでおり、以下の計算式で算出することができます。
配当利回り[%] = 年間配当額 ÷ 株価 × 100
そして、配当利回りが高い株のことを「高配当株」と呼びます。
人それぞれ「高配当」の感覚は違うと思いますが、このブログでは「3.75%以上の配当利回り(税引き後に3%以上の配当利回り)がある株」を高配当株であると定義します。
高配当株の魅力
あなたに1つ質問です。
「未来永劫、年間2万円を生み出す装置が50万円で売られています。あなたはこの装置を買いますか?」
25年で元が取れる計算であり、それ以降はプラスに転じるのですが、いかがでしょう?
きっと「買ってみようかな」という人の方が多いのではないでしょうか?
この装置を買えば、何もせずに自動収入が入ってきますし、銀行の金利よりは全然良い(2万円÷50万円=4%)ですし、資産としてお子さんやお孫さんにまで引き継ぐことができますからね。
いや、まだ悩むなっていう方はこれならどうでしょう?
「この装置を転売してもOK(※ただし価格は時価)」
転売して現金化もできるんです。これなら、すぐに50万円が必要となった場合でも、転売して現金化すれば問題ありません。
このような装置を買うこと=高配当株投資の魅力と考えていただければ良いと思います。
もう少し詳細に説明します。
魅力1. 安定した不労所得
高配当株の魅力の1つ目は、上記の装置のような「安定した不労所得」です。
トヨタ自動車の社長が「終身雇用を守っていくのは難しい」と発言したのはご存じだと思います。
トヨタのような超一流企業でさえ、終身雇用が難しいと発言した今、リストラなどのリスクは誰もが考えないといけない現実問題です。
会社の収入だけに頼って生きているのであれば、もしリストラされたりしたときにどうやって生きていきますか?どうやって収入を得ますか?
仮に50歳でリストラされたとしたら、再就職先なんて現実としてありませんよ。
他にも、病気や怪我で「働けくなったときのリスク」にも備える必要があります。
保険等に加入している人はまだマシですが、それすらしてない人は自分が働けなくなったときをどう考えていますか?貯蓄だけで何年も生活できないでしょう?
傷病手当なんてたった1年半しか出ませんからね。1年半で病気が治れば良いですけど、うつ病になったりしたら、大抵1年半じゃ復帰できないですよ。復帰しても再休職する人が大半です。
あと、僕みたいにとにかく働きたくない人は、仕事しないで生きていくためにやっぱり不労所得が必要ですよね。
株とかFXとか仮想通貨とかのトレードで資産を増やそうとしている人(実際に増えているかは別として)は、何もしていない人に比べて、危機感も持ち合せており大変結構ですが、ずっとトレードを続けて生活していけますか?
50や60歳になっても今と同じようにトレードできますか?スキャとかやってるならなおさらですよ。
まあそれまでに一生分稼ぎきればいいんですけど(最低2億くらい)、なかなか難しいですし、稼いだとしてもトレードだと一撃必殺を喰らうリスクもありますからね。
将来に備えるためにも、稼いだお金は少しずつ「自動収入装置」を買う方に向けても良いのでは?と思います。
つまり、このご時世、どんな人にも自動収入装置による安定した不労所得は必要ですし、それが実現できるのが高配当株の最大の魅力でもあります。
魅力2. 下落相場に強い
高配当株の魅力の2つ目は「下落相場に強い」ことです。
これは配当金が減らないことを前提として話しますが、例えば、配当利回り10%超える株ってないんですよ。その前に買いが入って下落が止まります。
私の調査結果だと、日本株の場合、配当利回り5~6%程度で下げ止まることが多いです。
それ以上下がるのは、「将来的に配当金が減らされる可能性が高い」と多くの投資家が考えている場合ですが、配当金を維持できると確信しているなら、魅力的な超高配当株になりますからね。
他にも相場があまりにも混乱して乱高下しているときに、株価が大きく下落することはありますが、これは高配当株にとってめちゃくちゃ買いチャンスとなります。
経験上、年に1~2回相場が混乱する時が来るので、何とか買えたらいいんですけどね。仕事してるとね・・・(笑)
魅力3. 株価の値動きに対する精神的安定
高配当株の魅力の3つ目は「株価の値動きに対する精神的安定」です。
トレードしたことある人ならわかると思いますが、キャピタルゲイン(売買差益)を狙って株を買うと、株価の上下で一喜一憂してしまうんですよね。
大幅下落したときなんかは、本当に何も手につかなくなりますし、仕事してると損切りもできないから、資産が目減りしていくのを指をくわえてみてるしかないみたいな。
僕はそんな感じでしたが、たぶん多くの人が同じだと思います。
高配当株であれば、自動収入装置を買うという感覚なので、株価が下がろうが関係ないんですよ。むしろ下がれば、配当利回りが高くなるので、より魅力的な株となり買い増しチャンスとなります。
もちろん、持ってる株の株価は下がるよりも上がった方が嬉しいんですけど、キャピタルゲインを狙った投資に比べて精神的に安定します。
高配当株のリスク
ここまで高配当株の魅力を語ってきましたが、もちろんリスクはあります。
それは
投資した株が減配/無配になってしまうこと
です。
減配/無配になると利回りが減る、もしくは、ゼロになるのに加えて、株価暴落というダブルパンチを喰らいます。
自動収入装置に例えると、故障するリスクがあるということですね。故障した装置は誰も50万円では買ってくれないので、価格が下がってしまうのです。
これは高配当株の最大のリスクであり、何が何でも回避しなければなりません。
高配当株に投資する際の注意点
上記のようなリスクを理解したうえで、高配当株に投資する際の注意点があります。
1. 配当金を維持することが1番大事
高配当株で最も大事なことは、「配当金を維持すること」です。
記念配などの一時的な高額配当には全く意味がありません。また、配当利回りや配当性向を維持することにも意味がありません。
購入したその日から未来永劫、配当金額を維持することが最も大事なのです。
無配になるのは論外ですが、減配や増配を繰り返す企業も高配当株投資としてはNGです。その理由は長くなるので別記事としますが、減収減益だろうが、赤字経営だろうが、配当金さえ維持してくれれば高配当株投資としては成功なのです。
なので、投資先の選定は時間をかけてでも、配当金を維持してくれる企業なのかどうかを徹底的に調べあげる必要があります。
といっても難しく考える必要はありません。
例えば、スマホを買う時は購入前にいろいろ調べるでしょ?カメラやCPUの性能とか、メモリ何ギガ?HDD何ギガ?とか。それと同じです。
何を調べればいいのっていうのは、もうちょっと後で解説します。
2. 放置は絶対ダメ!
自動収入装置を手に入れたからといって、放置は絶対ダメです。
やっぱり3ヶ月に1回くらいのメンテナンスは必要なんですよ。メンテナンスといっても修理に出す必要はないです。ちょっと磨いて故障がないか確認すればいい。お金は一切かかりません。
高配当株も同じで、会社が発表する四半期の決算発表はチェックしましょう。それがメンテナンスにあたります。
企業が計画した通りに予算を達成できているか、配当金は維持しているか、配当政策を変更していないか、などを見てあげればいいんです。
チェック(メンテナンス)をして、異変に気付いたら即売却が鉄則だと僕は考えています。
高配当株の見分け方
これまでの魅力やリスク、注意点を踏まえて高配当株の見分け方を解説します。
ポイントをまとめると、
- 配当金額を維持してくれそうな企業を選ぶ
- 一時的な高配当は意味がない
が本当の高配当株投資ということになります。
では、どんな企業の株が高配当を維持してくれるのでしょうか?
僕は、以下の4つのポイントを確認しています。
- 過去10年間の配当金の推移を確認
- リーマンショックの時の配当と純利益を確認
- 利益剰余金と配当総額の比率を確認
- 配当政策を確認
それぞれ解説していきます。
1. 過去10年間の配当金の推移を確認
配当利回りが3.75%以上の企業を対象として、その企業の過去10年間の配当金の推移を確認します。
そして、10年間1度も減配や無配がない企業を投資候補とします。
これには1つの仮説があります。
10年間配当を継続している企業は11年後、12年後も配当を継続していく可能性が高い
ということです。
未来のことなので配当を維持できるかの確証はできないのですが、直近2~3年しか配当を出していない企業よりは、10年間連続して配当を出している企業の方が、来年もその先もずっと配当を継続してくれそうですよね。
よって、10年間1度も減配や無配がない企業を投資先候補とします。
2. リーマンショック(2008~2012年)時の配当と利益を確認
リーマンショック。投資に興味がない人でも1度は聞いたことがあるかと思います。
「100年に一度」と言われるほどの経済危機で、ドル円も70円台まで円高が進み、日経平均株価も7,000円台まで落ち込みました。
当時、僕は2010年卒として就活していたのですが、求人倍率も下がり就職市場は完全に買い手市場でした。本当に全く就職先が決まらなくて、めちゃくちゃ苦労しました。僕は投資に全く興味がなかったのですが、本当に景気が悪いなぁと感じていました。
そのくらい景気の悪い中でも配当を出していた企業、黒字経営だった企業なら、この先、多少景気が悪くなっても配当を出し続けてくれそうだ
と思いませんか。僕はそう思います。
よって、リーマンショック時でも配当を継続した企業、黒字経営だった企業を投資先候補とします。
3. 利益剰余金と配当総額の比率を確認
配当って企業が持っているお金から株主に分配されるものなんですが、そのお金の出所ってどこかご存知でしょうか?
その年に稼いだ利益から出るんじゃないんですよ。
企業は内部留保という形で、毎年稼いだ利益の一部を貯蓄に回しています。その貯蓄の中から配当を出しているんですよね。
その貯蓄を「利益剰余金」と言います。
例えば、利益剰余金が2億円で配当総額が1000万円だったとすると、少なくとも「2億÷1000万=20年」くらいは、配当が出せそうだなという計算ができます。
もちろん企業経営はそんな単純ではないと思いますが。
しかし、配当総額に対し利益剰余金があまりにも少なすぎると、仮に業績が悪くなったときに配当を維持できるかという懸念が湧いてきます。
そういうわけで、この先20年くらいは配当を維持できそうな企業を投資先候補とします。
4. 配当政策を確認
各企業は配当政策というものを打ち出しています。これは、「企業が稼いだ利益をいかにして株主に還元するか」という方針です。
配当政策を読むと、企業により様々に記載されています。
さて、ここで問題です。
以下は、上場企業のある3社の配当政策です。この中で配当を維持してくれそうな企業(高配当株の投資先として優秀な企業)はどれだと思いますか?
順番に並べてみてください。
まず、A社。
株主の皆様に対する利益還元を経営の重要事項の一つと認識しており、今後の事業展開に備えるための内部留保や財務体質の強化を勘案しつつ、安定配当を継続的に行うことを基本方針としております。
次は、B社。
創業以来、当社の事業は拡大を続けており、引き続き、内部留保の充実を図りながら、事業拡大のための投資に資金を投じてまいりますことが、株主価値を最大化するものと考えております。
最後にC社。
当社は、株主に対する利益還元を重要事項のひとつと位置付け、経営体質を強化するために必要な内部留保を勘案しつつ、配当性向50%(具体的には、当期純利益の50%を配当金総額とする考えをいう)を基準として、安定かつ積極的な株主への利益還元に取り組むことを基本方針としております。
正解は、
A社 ⇒ C社 ⇒ B社
の順です。
A社は、18年連続増配を続ける企業の配当政策です。シンプルですが、配当による株主還元を実施していこうという方針が見えます。
C社の配当政策もなかなか良いのですが、「配当性向50%を基準として」という一文がポイントです。
高配当株の投資先として目指すのは、業績によらず安定した配当を出し続けてくれる企業です。配当性向○%を掲げているということは、業績により配当金額が左右されてしまうということです。
業績が安定していればいいですが、長年に渡り業績を安定させることは配当を維持するよりもはるかに難しいのです。
B社は、創業以来、無配を続けている企業の配当政策です。この企業は稼いだお金を事業投資に回すと宣言しており、それが株主への最大の還元だと言っています。
こういう企業は高配当株投資としては論外ですね。
というか、僕からすると無配を続けるというのは株主をあまりに軽視し過ぎていて、どんな理由を付けたところで投資対象となることはないでしょう。
というわけで、配当政策に配当による株主還元を掲げている企業を投資先候補とします。
ちなみに、上記の確認に必要な情報は上場企業であれば必ず公開しているものなので、企業のホームページなどをチェックすれば簡単に入手可能です。
高配当株の魅力とリスクと見分け方まとめ
最後に、今回の記事をまとめます。
- 高配当株最大の魅力は、安定した不労所得が得られること
- 高配当株の最大のリスクは、減配/無配になること
- リスクを回避・軽減するために過去の業績を徹底的に調査しよう
高配当株の魅力はあなたにどのように映ったでしょうか?
人によっては、年利4%なんて資産の積み上がるスピードが遅すぎて話にならないと感じる方もいるでしょう。
積極的にトレードして、資産が増えたり減ったりするのは、エキサイティングで非常に楽しいですし、上手くいけば資産の増え方も半端じゃないですからね。その魅力もわかります。
ただ、やっぱり安定した不労所得というのは、いつかは必要になってきますし、稼いだお金の数十%をこういった不労所得作りに注ぎ込んでいくのもありなのかなと。
現実派のあなたは、もはや高配当株が魅力的すぎてタマラナイですよね?(笑)
ぜひ僕と一緒に高配当株投資に励みましょう!
ちなみに、僕は高配当株にさらに成長と割安という要素を加えた「高配当成長割安株への長期投資(マンビー投資法)」を最重要戦略として株式投資に取り組んでいます。
興味があればこちらも読んでみてください。

最後に注意点として、この記事で紹介した高配当株の見分け方は、あくまでもこの記事を書いた時点で僕が考える見分け方であり、今後も長期的に株式投資と向き合っていく中で、改善され続けるものだと思っています。
その際は、記事も更新しますので、末永くお付き合いいただければ幸いです。
投資はすべて自己責任でお願いします
最後までお読みいただきありがとうございました
m(_ _)m
おわりでーす。