「長期保有にオススメの高配当かつ優良な株が知りたい!」
「長期保有に向く高配当かつ優良な株の探し方が知りたい!」
そんな高配当株戦略に興味を持つ方に向けた内容です。
どうも。SK2 a.k.a. マンビー(@SK2akaManbe)こと、高配当株で不労所得増やすマンです。
僕は株をはじめて10年近くになるのですが、2019年から投資戦略を高配当優良株への長期保有に切り替えました。
それによって、大きくはないですが利益が安定するようになりましたし、株に割く時間も大幅に削減することができました。
高配当優良株は理論的に負けない投資法であることもわかっているので、お祈りトレードをしていた時のような精神的なプレッシャーも減り、いろんな意味でかなり調子が良くなってきました。
そこでこの記事では、長期保有に向く高配当優良株6選を紹介するとともに、そのメリットと注意点、及び、高配当優良株の探し方を解説していきたいと思います。
- 高配当優良株の長期保有戦略のメリットと注意点がわかる
- 長期保有に向く高配当優良株の探し方がわかる
- 長期保有に向く高配当優良株がわかる
それではやっていきましょう!!
高配当優良株の長期保有戦略のススメ
高配当株投資にはどんなイメージをお持ちでしょうか?
「配当なんておまけみたいなもんでしょ?」「株はキャピタルゲイン(売買差益)を狙うもんだよ!」なんていう声も聞こえてきそうですが、僕は高配当優良株への投資を強くオススメしています。
僕も昔は成長株(グロース株)や割安株(バリュー株)への投資もやってきました。
それなりに利益も上げることはできましたけど、やっぱり難しいですよね。特にサラリーマンには。
本業があるので相場に張り付いて売買できるわけでもないし、株取引に大きな時間を割く余裕もないですし。
成長株は当たれば短期間で大きな利益が出ますけど、選択が難しいですし、注目されるのが一瞬だったりするので、相場を見てないと売りタイミングを逃して、結局塩漬けになってしまうなんてことも多かったんですよね。
そんな「株の呪縛」を断ち切るために僕は高配当優良株を長期保有するという投資戦略を取ることにしました。
高配当優良株の利点は大きく3つあります。
- 再現性が高く絶対に負けない
- 運用がとても楽である
- 安定した不労所得
詳しくは以下の記事にまとめていますのでぜひ読んでみてください。

グロース株やバリュー株のように一攫千金を狙える手法ではありませんが、「絶対に株で損したくない」「着実に利益を積み上げたい」という人はもちろん、株取引が面倒で時間をかけたくないという人にも強くオススメします。
高配当優良株で稼ぐことができる現実的な利益
高配当優良株で稼げる利益について解説します。
グロース株やバリュー株は注目が集まれば一気に株価が跳ね上がるので、1日で30%とか3日で株価が2倍になったりなんてこともあります。
良きタイミングで利確できればその売買差益が利益になります。
しかし高配当優良株にはこういったことが滅多に起こりません。
そういう意味で短期間での大きな利益は期待できないのですが、年に1~2回の配当金を受け取ることができ、それが確実な利益(利確)になるわけです。
- 配当利回り[%] = 配当金 ÷ 株価 × 100[%]
配当利回りは上記の式で算出することができます。
日本株の平均配当利回りは約2%と言われていますが、高配当優良株では配当利回り約4%前後の株を狙っていきます。
つまり、高配当優良株で狙える利益は年利4%前後ということになります。
もし100万円を投資すれば、年に約4万円前後の利益が出るということです。
ちなみに、2021年現在、銀行の金利は0.001%なので、100万円を1年間預けると10円の利息が貰えます。
預金は元本保証ですが利息が少なすぎるので、余剰資金は銀行に預けるくらいなら多少のリスクを負ってでも投資に回す方が良いと僕は考えています。
このくらいの利益ではちょっと物足りないなという方には配当投資は向かないですが、お小遣い程度でもよいので確実な利益が欲しいという方にはモッテコイだと思ってます。
さらに、稼いだ配当金を投資に回し、複利の力を利用して長期的に運用するとさらに加速度的に資産が膨れ上がります。
年数 | 貯金 | 再投資 |
---|---|---|
5年 | 600,000 円 | 670,342 円 |
10年 | 1,200,000 円 | 1,491,530 円 |
20年 | 2,400,000 円 | 3,706,191 円 |
30年 | 3,600,000 円 | 6,984,431 円 |
40年 | 4,800,000 円 | 11,837,026 円 |
上記は月1万円(年間12万円)を配当利回り4%の株に投資し、さらに配当金を再投資に回した場合の資産のシミュレーション結果です。
40年という長いスパンで比べると、月1万円をただ貯金するよりも配当利回り4%の株に投資をした方が資産が2倍以上に増えるという結果になります。
配当投資って意外とすごいでしょ?
上記は月1万円(年間12万円)でシミュレーションしてますけど、もしあなたの生活に余裕があり月3万円とかを投資できるなら、配当金が増えるためさらに加速度的に資産が増えますよ。
というわけで、僕は高配当優良株の長期保有戦略を強くオススメしています。
高配当優良株の長期保有戦略の注意点
高配当優良株の長期保有戦略がすごさはわかっていただけたかと思いますが、1つだけ注意しておかなければならないことがあります。
それは、「高配当であれば良いわけではない」ということです。
上記でも述べた通り、配当利回りは以下の式で計算できます。
- 配当利回り[%] = 配当金 ÷ 株価 × 100[%]
つまり株価が下がると、見かけ上、配当利回りが大きくなります。
ただし、株価が下がるというのは何かしら原因があり、例えばその企業の業績が急速に悪化し減配する可能性が高い場合、株価が急落することがあります。
そうすると、一時的に配当利回りが6%とか7%とかになるのですが、実際に配当予想で減配が発表されると、配当利回りが1%とかになってしまうことがあります。
実は僕もそういう株をつかんでしまいました…。
イオンフィナンシャルサービスという企業の株で、20年以上減配なし、業績も8年連続増収増益という申し分ない企業だと思って投資したのですが、コロナでアジア圏の経済活動が完全にストップし業績悪化が懸念され始めると、株価が一気に急降下しました。
その時配当はまだ68円予想であり、株価が下がるにつれて配当利回りが上がるので僕もナンピンを繰り返していました。当時は20年以上も減配してないし大丈夫だろうと高を括っていたんです。
ところが、来たる決算発表の日、その年の配当は68円が維持されたのですが、来期の配当予想は「未定」という結果でした。
これはかなりヤバいなぁと思いつつも静観していたら、次の決算発表で減配(23円)が正式に発表され、株価は大暴落。配当利回りも1%台になってしまいました。

この例からわかるように配当利回りだけを見て売買するのは絶対にNGです。
そして最も大事なのは「減配しない株を選ぶこと」です。
高配当優良株が減配すると、失望感から売りが加速し株価が急落します。
つまり、減配と株価下落というダブルパンチを喰らうことになってしまうのです。
こうなると高配当優良株の長期保有戦略が崩れてしまうため、減配だけは絶対に避けなければなりません。
では、どのくらいの配当利回りなら減配の可能性が低く現実的なのでしょうか?
以下の表は年間15万円(税引き後年間12万円)の配当金を得るために必要な資金と配当利回りの関係、及び、減配リスクの考え方です。
必要な資金 | 配当利回り | 年間配当金 | 減配リスク |
---|---|---|---|
750万円 | 2% | 15万円 | 小 |
500万円 | 3% | 15万円 | 小 |
375万円 | 4% | 15万円 | 小~中 |
300万円 | 5% | 15万円 | 中~大 |
250万円 | 6% | 15万円 | 中~大 |
業績とか配当性向、配当政策にもよるので一概には言えませんが、配当利回り4%前後の株が資金効率と減配リスクのバランスが最も良いと個人的には考えています。
配当利回り5%を超えてくると、少しずつ減配リスクが高くなってくる(市場が業績悪化、減配を懸念している)と言えると思います。
長期保有に向く高配当優良株の探し方
ここでは長期保有に向く高配当優良株の探し方について解説していきます。
そこで知っておいてほしい2つのキーワードがあります。
それは「累進配当」と「連続増配」です。
累進配当
累進配当とは、配当金を前年よりも減らさず、少なくとも同等かそれ以上の配当金を出すことです。
このような累進配当政策を掲げている企業はいくつかあります。
ただし、「○○年度までは累進的に配当を出す」のように期限付きの企業もあり、未来永劫累進配当を続けると宣言しているわけではないので、そこは注意が必要です。
連続増配
連続増配とは、前年よりも大きな配当金を出すことを複数年続けることです。
増配するため累進配当よりも優れた配当政策と言えます。
連続増配を配当政策として掲げている企業はありませんが、実質的に連続増配を続けている企業はいくつもあります。
企業名 | 連続増配年数 | 配当利回り | 株価(2021/4/25現在) |
---|---|---|---|
花王 | 31年 | 2.00% | 7,202円 |
SPK | 22年 | 2.86% | 1,293円 |
三菱HCC | 21年 | 4.10% | 622円 |
配当投資の世界では花王は超有名で、31年連続増配という配当投資の頂点に君臨する超優良企業です。
人気が高すぎて株価が下がらず配当利回りが低いことが唯一の欠点ではありますが。
連続増配株は株価も右肩上がりの傾向があり、配当(インカムゲイン)だけでなく、売買差益(キャピタルゲイン)も狙える、まさに一石二鳥の優良株と言えます。
高配当優良株の探し方
「累進配当」「連続増配」という2つのキーワードを頭に入れつつ、高配当優良株を探し方を紹介します。
詳細は以下の記事に記載していますが、簡単に要約しますと以下の4点を確認して高配当優良株を見分けていきます。
- 過去10年間の配当金の推移を確認
- リーマンショック(2008~2012年)時の配当と利益を確認
- 利益剰余金と配当総額の比率を確認
- 配当政策を確認

特に④は大事で、有価証券報告書の配当政策に「累進的に」とか、HPに連続増配をしていることを主張している企業はこれからも配当を維持し続けてくれる可能性が高いです。
長期保有に向く高配当優良株6選
最後に長期保有に向く高配当優良株6選を紹介したいと思います。
これから紹介する株は僕も保有している株になりますので、投資分析なども合わせてご覧ください。
配当利回り/増配期待/割安度/減配リスク/直近業績の観点からランキング形式で発表します。
第1位:KDDI(9433)
オススメ第1位はKDDIです。
4/25現在、株価:3,336円、配当金:120円、配当利回り:3.60%となっています。
- 配当利回り :
- 増配期待 :
- 割安度 :
- 減配リスク :
- 直近業績 :
KDDIは、連続増配株で現在18年連続増配中&19期連続増配予想となっています。
現在は配当利回り3.6%とあまり高くはないですが、連続増配を続けてくれれば数年で4%を超えてくるでしょう。

第2位:沖縄セルラー電話
オススメ第2位は沖縄セルラー電話です。
4/25現在、株価:5,060円、配当金:154円、配当利回り:3.04%となっています。
- 配当利回り :
- 増配期待 :
- 割安度 :
- 減配リスク :
- 直近業績 :
沖縄セルラー電話は、KDDIの子会社でKDDIと同じく連続増配株です。
現在19年連続増配中&20期連続増配予想となっています(KDDIを上回る連続増配中)。
KDDIの影でひっそりしていましたが、コロナ禍でも増収増益という結果が市場の注目を集め、株価がグングン上昇しています。
現在は配当利回り3.04%と高くはないですが、連続増配を続けてくれればそのうち4%を超えてくるでしょう。

第3位:伊藤忠エネクス(8133)
オススメ第3位は伊藤忠エネクスです。
4/25現在、株価:1,066円、配当金:44円、配当利回り:4.13%となっています。
- 配当利回り :
- 増配期待 :
- 割安度 :
- 減配リスク :
- 直近業績 :
伊藤忠エネクスは上場以来40年以上減配がなく、今後も配当利回り4%を維持してくれる株として期待しています。

第4位:三井松島ホールディングス(1518)
オススメ第4位は三井松島ホールディングスです。
4/25現在、株価:929円、配当金:50円、配当利回り:5.38%となっています。
- 配当利回り :
- 増配期待 :
- 割安度 :
- 減配リスク :
- 直近業績 :
直近業績は特損を積んで赤字ですが、2021年度からは2019年度並みに業績が戻ると予想しています。
また、リーマンショックやコロナ禍においても減配しておらず、今後も配当利回り4%以上を維持してくれる株として期待しています。

第5位:クリエートメディック(5187)
オススメ第5位はクリエートメディックです。
4/25現在、株価:1,004円、配当金:37円、配当利回り:3.69%となっています。
- 配当利回り :
- 増配期待 :
- 割安度 :
- 減配リスク :
- 直近業績 :
リーマンショック時にも減配しておらず、コロナ禍においても配当予想をいち早く発表した企業として僕はとても評価しています(コロナ禍において多くの企業は配当予想を「未定」とするところが多かった)。
直近はコロナの影響を大きく受けて業績が低迷していますが、今後も減配しない株として期待しています。

第6位:IDホールディングス(4709)
オススメ第6位はIDホールディングスです。
4/25現在、株価:1,357円、配当金:50円、配当利回り:3.68%となっています。
- 配当利回り :
- 増配期待 :
- 割安度 :
- 減配リスク :
- 直近業績 :
IDホールディングスは、2021/3/31にIRにて、①2021年7月1日付で1→1.5分割の株式分割を行うこと、②分割後の配当金を40円にすることが発表されました。
この水準で計算した場合、株価905円、配当金:40円、配当利回り:4.42%となります。
直近の増配の勢いが急速すぎていずれ減配するんじゃないかと思い、減配リスクが少々高いと判断してますが、リーマンショックやコロナ禍においても減配しておらず、今後も配当を維持してくれる株として期待しています。

高配当優良株のおすすめ銘柄6選!まとめ
最後に本記事をまとめです。
- 高配当優良株の長期保有戦略において、稼いだ配当金を再投資に回し複利の力を利用すれば資産が加速度的に増加する
- 高配当優良株の長期保有戦略において、最も大事なことは減配しない株を選ぶこと
- 「累進配当」「連続増配」をキーワードに、過去の業績から長期保有に向く高配当優良銘柄を探す
いかがだったでしょうか?
株をはじめた当初は配当なんておまけみたいなもんだと思ってたんですが、10年近く株を経験してみて、自分のような何の能力もない平凡サラリーマンが確実に株で利益を上げるには高配当優良株しかないなという境地に辿り着きました。
サラリーマンのように定期的な収入があるゆえ、余剰資金を貯金ではなく高配当優良株に回すことで資産を加速度的に増やすことができます。
高配当優良株の長期保有戦略において、最も大事なことは減配しない株を選ぶことです。
間違いなくこれに尽きます。
100%減配しない株を選ぶことは不可能ですが(そもそも投資の世界に100%というものはありません)、過去業績や配当政策から限りなく減配しないであろう株を選ぶことがとても重要だと思います。
高配当優良株の長期保有戦略は、誰でもできる最も再現性の高い投資戦略なので、興味を持った方はぜひお試しあれ。
最後までお読みいただきありがとうございました
m(_ _)m
おわりでーす。