投資法・投資論

配当投資の配当金は再投資に回して運用しよう【複利×長期投資】

「配当狙いの投資で配当金はどうすればいいの?」

「複利ってなに?すごいの?」

そんな疑問を持っている人に読んでほしい内容です。

 

どうも。SK2 a.k.a. マンビー(@SK2akaManbe)こと、成長株投資から配当投資に切り替えたマンです。

僕は2019年を境に、株式投資の投資方針を見直し、成長株投資から配当投資にポートフォリオに切り替えました。

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上記の記事を読んでもわかるように、僕は配当投資はとても魅力的な投資方針・手法だと考えているのですが、配当投資で起こる1つの疑問が「もらった配当金はどうすればいいの?(使っちゃっていいの?)」だと思います。

ズバリ!タイトルにもあるように、配当金は再投資に回すべきというのが僕の考えなわけですが、この記事では、なぜ配当金を再投資に回した方が良いのか?その理由を解説していきたいと思います。

キーワードは、「複利×長期投資」ですよ。

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単利と複利

配当金をどうするべきか考えるために、このセクションでは、単利/複利という利息の考え方について解説します。

単利

単利とは、初期資金(元本)にのみ利息が付く考え方です。配当投資でいえば、配当金を再投資に回さずに運用することと同じになります。

例えば、500万円の資金を年利10%で運用したとすると、1年目の利益は50万円、2年目の利益も50万円(3年目以降も同様)というように計算されるのが単利の考え方です。

複利

複利とは、投資で得た利益を再投資に回すことで、「初期資金+利益」に対して利息が付く考え方です。配当投資でいえば、配当金を再投資に回して運用することと同じになります。

例えば、500万円の資金を年利10%で運用したとすると、1年目の利益は50万円、2年目の利益は55万円(=(500万円+50万円)×10%)、3年目の利益は60.5万円(=(550万円+55万円)×10%)というように計算されるのが複利の考え方です。

複利の力は長期運用で効果絶大

では単利と複利で、形成される資産にどれほどの差が出るでしょうか?

以下のグラフを見てください。

単利と複利の資金の増え方の違い

 

上記のグラフは初期資金500万円を年利10%で運用したときに、単利と複利で算出した資金を表しています。

最初の利益はほとんど変わりませんが、20年後には単利では1500万円、複利では3363万円と2倍以上の差が出ています。ちなみに、30年後には単利と複利で4.3倍の差が出ます

このように、複利は長期で考えることによりその効果を十二分に発揮することができるのです。

上記の結果から、資産形成のスピードを考えた場合に配当金は再投資に回して運用すべきだと僕は考えています。

配当投資で大事なのは安定した配当金

配当金を再投資に回し、複利で長期的に運用していくことの強さが理解いただけたと思います。

では、配当投資で最も重要なことは何でしょうか?

それは、安定した配当金です。投資した株の配当金額が下がらないことが最も重要なのです。なぜなら、配当金が安定しているということは、利益を最大化することに繋がるからです。

以下の表とグラフを見てください。500万円の資金を年平均5%の利率で10年間運用した場合の利益の差を表しています。

運用
期間
①安定配当投資 ②不安定配当投資 ③トレードなど
運用
利率
利益 運用
利率
利益 運用
利率
利益
1年目 5% 250,000 10% 500,000 10% 250,000
2年目 5% 262,500 0% 0 15% 262,500
3年目 5% 275,625 8% 440,000 -10% 275,625
4年目 5% 289,406 10% 594,000 20% 289,406
5年目 5% 303,877 10% 653,400 -15% 303,877
6年目 5% 319,070 2% 143,748 20% 319,070
7年目 5% 335,024 0% 0 15% 335,024
8年目 5% 351,775 5% 366,557 5% 351,775
9年目 5% 369,364 5% 384,885 -5% 369,364
10年目 5% 387,832 0% 0 -5% 387,832
利益合計 3,144,473 3,082,591 2,593,095

 

 

利益合計が最も大きくなるのは、①の安定配当を想定した運用であり、次いで②の不安定配当、最も利益が低いのは、③でトレードなどのドローダウン(最大資産からの下落率)が大きい場合を想定した運用となりました。

つまり、配当投資を「複利×長期投資」で運用する場合、最も高いパフォーマンスを出すためには、安定した配当金を出す(減配しない)企業に投資する必要があるということです。

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また、減配しない、または、増配という配当政策(累進配当政策)を実践している企業の株価は、比較的安定していて、さらに上昇していく傾向があるため、キャピタルゲインによる収益も期待できます。

※余談:72の法則(複利で資産が倍になる期間)

最後のこのセクションはちょっと余談になりますが、「72の法則」について解説しておきます。

複利は前年の利益を元本に足し込んで計算するので少し複雑です。「複利で運用した時に資産が2倍にするためにはどのくらいの期間がかかるのか?」を表した簡単な計算式(近似式)が「72の法則」と言われています。

  • 資産が2倍になる期間 = 72 ÷ 利益(利息)

72の法則の計算式に当てはめると、以下のようになります。

年利 計算式 2倍になる期間
1% 72 ÷ 1 = 72 72年
3% 72 ÷ 3 = 24 24年
5% 72 ÷ 5 = 14.4 14.4年
7% 72 ÷ 7 = 10.3 10.3年
10% 72 ÷ 10 = 7.2 7.2年

 

上記の表は年利で計算していますが、月利1%で運用できれば、わずか72ヶ月で資産が倍になることを意味します。

また、逆の視点で考えると、10年で資産を倍にするためには、複利で年利7%を維持しなければならないということになります。

現在なら、Excelに計算式を打ち込めばすぐに出てくるのですが、簡単に計算できる方法もあるよということで紹介しました。

配当投資の配当金は再投資に回して運用しようまとめ

最後に本記事のまとめです。

本記事のまとめ
  1. 配当投資の配当金は再投資に回して運用しよう
  2. 複利×長期投資の力は絶大
  3. 配当投資では安定した配当金が最もパフォーマンスが高い

 

株式投資の魅力は、キャピタルゲイン(売買差益)を狙った投資だと思うのですが、サラリーマンが安定した利益を出すにはなかなか難しいですよね。

特にアベノミクス効果で偶然利益が出ていた人は、2018年以降の相場に苦しんでいるのではないでしょうか?

実は僕もその1人で2018年初頭に株の利益が最大に達してからは、右肩下がり。なかなかうまくいかない状況と投資に費やす時間を考慮して配当投資に切り替えたというわけです。

自覚もありますが、僕にはトレードの才能は全くないのです(笑)

そういう僕のようなトレードの才能がない人でも確実に利益を上げることができるのが配当投資で、しかも複利×長期投資の力を利用することで、負けない確率が徐々に上がっていくのです。

配当投資の配当金は再投資に回し複利の力を利用して資産を運用しましょう。複利の効果は絶大ですよ!

ちなみに、以下は僕が実践しているマンビー投資法の投資方針や投資手法です。興味があれば読んでみてくださいね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました
m(_ _)m

おわりでーす。

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