「転職を考えてるけど、スキルアップは必要なの?」
「転職でアピールできるポイントがないから、まずは資格取得から頑張ろうと思ってるんだけど…」
そんな悩みをお持ちの転職初心者の方に読んでほしい内容です。
どうも。SK2 a.k.a. マンビー(@SK2akaManbe)こと、転職経験者マンです。
転職を考えている人が必ず悩んでいることの1つに、スキルアップのために資格を取得したり、勉強会とかに参加して転職でのアピールポイントを増やした方が良いのかな?という疑問があります。
かくいう僕も、転職を決めた日から、資格取得のための勉強をはじめたりして、転職でのアピールポイントを増やそうと躍起になっていました。
でも、転職前にスキルアップや資格取得って本当に必要なのでしょうか?
この記事では、そんな素朴な疑問・不安にお答えしたいと思います。ちなみに、転職にはキャリアアップとキャリアチェンジの2つがありますが、ここではキャリアアップを目指す人向けに書いています。
- キャリアアップ ⇒ 同業他社・同職種への転職
- キャリアチェンジ ⇒ 異業界・異職種への転職
なぜスキルアップや資格取得が必要だと思うのか?
転職を考えている人はなぜスキルアップや資格取得が必要だと悩むのでしょうか?
大きく2つの理由があると思います。
- 転職でアピールできることがない(自信がない)
- 資格を1つも持っていない
1. 転職でアピールできることがない(自信がない)
多いのはこちらの理由かなと思います。
転職でアピールできることが少ないから、資格を取ってアピールポイントを増やそうとか、勉強会に行って業界の最先端を追ってますみたいなことが言えれば…とか考えたりしてるんですよね。
2. 資格を1つも持っていない
資格を1つも持ってない人も、転職前に資格を取りたがる傾向があります。
IT業界で言えば、1年目に基本情報という資格を取るのが慣例みたいなところがありますから、業界で常識とされる資格すら持ってなければ、面接でツッこまれるんじゃないか?と不安にもなりますよね。
他にも、会社で数年働いていて資格を持っていないというのは、普段どういう自己啓発をやってるの?みたいなことを聞かれても困りますもんね。
転職前にスキルアップや資格取得は必要ない
結論を申しますと、転職前にスキルアップや資格取得は必要ありません。理由はとてもシンプル。「現場での実績を問われるのが転職」だから。
資格を持っていること自体は合否にほとんど関係しないんですよね。もちろん、持っているに越したことはないですよ。でも、資格を持っているから採用、持っていないから不採用になることはないわけです。
資格が有利になるのは、例えば、全く同じ経歴で面接等の評価も全く同じ2人がいて、どちらか1名しか採用できない時くらいなんですよ。そういう時は、資格を持っている人が採用されやすいわけです。でも、資格ってそれくらいの効果しかないんですね。
1. 転職でアピールできることがないと悩む人へ
それでも、転職でアピールできることがないという悩みを持つ人は不安ですよね。せめて、勉強会に参加したとか資格を取ったという実績があればアピールになりますもんね。
でも、もしあなたがすでに社会人として3年以上働いているなら、アピールできるポイントは必ずあるはずです。それが見つからないというのは、自己分析がきちんとできていないだけ。
自己分析のやり方がわからないという人は、自分史を作ってみるとすごく良いですよ。入社してからの会社での経験を時系列に書き出してみてください。
どういうプロジェクトに配属されて、チームはどういう役割で、その中で自分はどういう役割で、プロジェクトでは何の技術が使われていて、そこで何のスキルを学んで、どういう人と関わって、誰のどんな部分にリスペクトしたのか…みたいなことを時系列にプロジェクト単位なり月単位なりで、詳細に書き出すのです。
やってみるとかなり面倒な作業ではあるんですけど、騙されたと思って1度やってみてください。経歴の長さにもよりますが、最低でも1~2週間はかかるでしょう。でも、これをやった人とやってない人では自己PRの説得力がまるで違います。
自分史を作ってもアピールできるポイントがないと悩むのであれば、周りの人にあなたの書き出した自分史見せて、アピールできるポイントがないか聞いてみてください。第三者の意見というのはとても参考になりますから。
周りに相談できる人がいないなら、転職エージェントを使ってみるのも1つの手です。相手は転職のプロですから、必ずあなたの経歴からアピールできる部分を見つけてくれます(転職エージェントについては、以下の記事で解説しています)。

もしまだ社会人として1~2年しか働いてないんだったら、アピールできるスキルなんかないでしょうし、相手も何かを期待したりはしてないので、仕事はちゃんとできます(基本的な仕事力があります)ということをアピールできれば大丈夫です。
2. 資格を1つも持っていないと悩む人へ
先ほども言った通り、資格のあるなしは合否に直結しません。なので、別に悩む必要はありません。
ただ、自己啓発をしてこなかったという事実はどうにも変えられないことですし、資格取得以外で何か自己啓発をやっていたのであれば、そこをしっかりアピールすれば問題ないです。
「自己啓発は何をしていたのか?」という質問に対しての回答は準備しておいた方が良いでしょう。
転職で最も有利に働くのは「若さ」
転職前にスキルアップや資格取得は必要ないという理由がもう1つあります。それは、転職で最も有利に働くのは「若さ(年齢)」だということです。
資格を取る間に1歳年を取ってしまうのであれば、資格よりも転職活動を優先した方が良いです。若い方が間違いなく転職先の窓口が広くなります。転職に求められる「現場での実績」がなくても受け入れられやすいのです。
転職において年齢というのはそのくらいインパクトがあるんですよ。年齢による大きな線引きは2つあります。30歳と35歳です。
特に29歳と30歳では求められる経験値が大きく違います。29歳まではいちメンバーとしてどういう活躍をしてきたかを主に問われますが、30歳からはリーダー経験(または、高度な専門性)があるかどうか、チームリーダーとして何をしてきたのかが求められ始めるようになります。
リーダーについて一生懸命勉強しても、現場での実績がものを言う転職市場では経験していないければ意味がないですし、経験したくてもこればっかりは配属されるプロジェクト次第になっちゃいますからね。
そして、35歳以上になるとリーダー経験に加え、管理能力が求められます。タスク管理、進捗管理、課題管理、リスク管理、変更管理などなど、管理者としてのプロジェクトマネジメントスキルのいくつかが必要になるでしょう。
さらに言うと、30~35歳を過ぎてもいちメンバーとしての役割しか持たせてもらえず、リーダー経験を与えてもらえないような会社で働いているのであれば、35歳を過ぎてのキャリアアップ転職は非常に難しく、今の会社、または、転職できても同じような会社で働き続けることになるでしょう。
逆に若いということは、経験値がなくても甘く見てくれる部分が多いにあります。なので、資格を取得する余裕があるなら、一刻も早く転職活動をすることを僕はおすすめします。
転職前にスキルアップや資格取得は必要?まとめ
それでは、最後に本記事のまとめです。
- 転職前のスキルアップや資格取得は必要ない
- 現場での実績を問われるのが転職
- 転職で最も有利に働くのは「若さ」
いろいろ書きましたが、僕からのアドバイスはたった1つです。
資格取得などでスキルアップする暇があるなら、一刻も早く転職活動をはじめてください!
すでに資格を取ったことがある人ならわかると思いますが、資格を取ったからって急に仕事ができるようになるわけじゃないんですよね。
資格って幅広い知識を求められるけど仕事に必要なのはほんの一部ですし、しかもすぐに使えるわけではなく、いろんな仕事をこなしていく上で、「そういえばこの技術は前に資格の勉強した時に出てきたな」っていう程度です。
そういうのは採用する側の人は全員経験があることなので、資格があるから採用するということはまずありません。
自分に自信がない人はしっかり自己分析からはじめましょう。転職のために資格なんか取らなくていいので、自己分析にしっかり時間を費やしてください。
転職関連の記事は以下にまとめて確認できます。

最後までお読みいただきありがとうございました
m(_ _)m
おわりでーす。