「転職活動がなかなかうまくいかない」
「転職面接で落とされ過ぎてどうしていいかわからない」
そんな方に向けて、誰でもできる転職面接の対策方法を教えます。
どうも。SK2 a.k.a. マンビー(@SK2akaManbe)こと、転職で年収300万アップしたマンです。
僕はこのブログでいくつか転職に関する記事を書いていますが、この記事はその中でも最も重要な内容になります。
転職に必ずついて回るもの、それは転職面接です。転職を成功させるためには必ず「面接」というハードルを越えなければなりません。
しかし転職面接のハードルはかなり高いです。就活時のような甘いものではありません。何の対策もなく挑んでいると超えられない壁となり、あなたの心が先に折れてしまいます。
そこで知っておいてほしいのが「転職ストーリー」というキーワードです。この言葉には転職面接を攻略するためのカギが含まれています。
本記事では、転職ストーリーの解説、および、転職面接を成功させるための転職ストーリーの作り方を紹介したいと思います。
面接がうまくいかずに悩んでいる方はもちろん、これから転職活動をしようと考えている方も、この記事を読んで徹底的に転職面接対策を実施しましょう。
転職面接で必ず聞かれる3つの質問

転職面接は、就活時のような甘いものではないと書きましたが、たった1点だけ就活面接よりも楽なことがあります。それは、
面接で必ず聞かれる質問が存在する
ということ、しかもその質問が面接の合否に直結するということです。
僕の場合、転職活動時に5回面接を受けましたが、その5回の面接で全く同じ質問を受けました。その質問が以下の3つです。
- 退職理由/転職理由
- 志望動機
- 自己PR(これまでの仕事内容)
この3つがどういう流れで質問されるのでしょうか?
転職面接の流れ
転職面接は、以下のような流れで進んでいきます。
まずは自己紹介をお願いします。
私は・・・(1~2分で自己紹介)。
それでは転職理由を教えてください。
1つ目は・・・(簡単に転職理由を述べる)。
それでは、志望動機を教えてください。
1つ目は・・・(簡単に志望動機を述べる)。
それでは、現在の仕事内容について教えてください。
(職務経歴書を見ながら質問する)
(自己PRを織り交ぜながら簡潔に答える)
どの会社もまずは自己紹介から始まります。これは面接というよりは、お互いの緊張感をほぐすための儀式みたいなものなので、あまり堅くならずにリラックスして喋りましょう。
ただし、いきなりだと絶対にうまく喋れないので、必ず事前に自己紹介の内容を考えて練習しておいてください。
そして次に聞かれるのは、退職理由/転職理由です。2つとも同じことを指していますが、必ずポジティブに答えるようにしましょう。
いろんな会話を挟みつつ、必ず志望動機を聞かれます。なので、「あなたの会社が私の望みを叶えてくれるので志望しました」という旨を伝えられるようにしておきましょう。
もちろん、志望動機を述べるには企業研究が必要なので、会社のHPや転職サイトから情報収集をしてください。
そして、必ず現在の仕事内容を聞かれますが、「自分には何ができるのか?」「転職先で活躍できそうか?」を、面接官にイメージさせるように自己PRを織り交ぜながら話すことができたらいいですね。
転職ストーリーとは?

転職ストーリーとは、一言でいえば、転職面接で必ず質問される
「退職理由/転職理由」「志望動機」「自己PR」に一貫性を持たせる
ことです。
想定問答集とかに頼っているとバラバラに考えてしまいますが、絶対にバラバラに考えてはいけません。
それぞれが「転職で叶えたい望み」に繋がり、矛盾しないように考える必要があります。

これら3つの質問は厄介なものですが、きちんと対策をしていれば逆に強い味方となってくれます。
そういう意味で、「退職理由/転職理由」「志望動機」「自己PR」は「転職面接の三種の神器」と呼ばれています。
転職面接を攻略する転職ストーリーの作り方

このセクションでは、「退職理由/転職理由」「志望動機」「自己PR」に一貫性を持たせる転職ストーリーの作り方について解説します。
1. 退職理由/転職理由
面接対策をするにあたって、まずは退職理由/転職理由を考えます。これがいわゆる自己分析と言われる行動になります。
はじめに「現職に対する不満」を書き出してください(紙に書く)。
- 給料が安い
- 上司の評価に納得ができない
- 自分の意見を聞いてもらえない
- 下流工程の仕事が多い
- 2次請け/3次請けの仕事が多い
- エンドユーザとの距離が遠い
などなど。転職したいと考えている人であれば、いくつも思い浮かぶのではないでしょうか。
不満を洗い出したら、じっと眺めて「現職でその不満は本当に解決できないのか?」を考えてください。もちろん「解決できない理由」もセットで考えます。
もし頑張れば現職で解決できるのであれば、それは現職の不満から削除してください。
「○○は現職でも解決できるんじゃないの?」
これは面接官の常套句です。こんなツッコミに対して納得感のある回答ができないようであれば不信感を与えかねないですからね。
そして「現職では解決できない不満」を洗い出したら、その不満を解消した姿を考えていきます。
- 給料が高い
- 評価制度が明確で納得感がある
- 自分の意見が通りやすい
- 上流工程の仕事ができる
- 1次請けの仕事ができる
- エンドユーザと直接仕事ができる
などなど。もうおわかりだと思いますが、これらが転職理由となります。
もちろん「給料が高いから」と面接では言えないので、この中から志望動機につながる理由を3つほど選ぶのです。
必ず3つ絞り込んでください。4つや5つも要らないです。なぜなら、3という数字は「相手を納得させるパワー」を持つからです。必ず3つ選びましょう。
また、できるだけ「評価制度」や「自分の意見が通りやすい」といった人に依存するものは選ばないようにしてください。どの会社でも少なからずそういう不満を持つ人はいますからね。
ちなみに、退職理由≒転職理由ですが、「退職理由はネガティブ」「転職理由はポジティブ」なものと僕はとらえています。
面接ではネガティブな発言は嫌われるので転職理由を答えるようにしましょう。
例えば、「今の会社では○○できないので退職を決意しました」と答えるより、「私は○○したいのですが、今の会社ではどうしても解決できないので退職/転職を決意しました」と答えた方がポジティブで印象がいいですよね。
2. 志望動機
次に志望動機を考えます。
当然ながら、あなたが応募する企業は退職理由/転職理由で洗い出した不満を解消できる会社であることが大前提です。
不満を解消できないような会社に転職しても意味がないですから。
つまり「不満を解消できる会社である」ということが志望動機になるのです。
わかりますか?
これが、
転職理由と志望動機に一貫性を持たせる
ということです。

つまり、志望動機では「御社だったら現職の不満が解消できるので、ぜひ転職したいのです」という旨を伝えなければなりません。
転職理由:○○の仕事がしたい。
志望動機:御社なら○○の仕事ができます。
転職理由:○○の仕事がしたい。
志望動機:御社の製品に魅力を感じています。
言われてみると「確かに」と思うかもしれませんが、上記の悪い例のような回答をする人はかなり多いです。
そして、志望動機に正しく回答できるとほぼ間違いなく返される質問があります。
それは「なぜうちなんですか?」という質問です。
確かに面接官の言うとおり、あなたの不満を解消できるような企業はいくつかあると思います。そのいくつかある会社の中から、今まさに面接しているその企業に入りたい理由を述べなければなりません。
ここであいまいな答えをすると、相手は「どこでもいいのか」と思ってしまうので、「なぜうちか?」という質問に対する回答までセットで考える必要があります。
ぶっちゃけこっちからすると、「いくつかある会社の中ならどこに転職してもいいんだよ!」って感じですが、受け入れる企業側はそうもいきません。
合格を出しても入社してもらえなければ、採用を1からやり直さなければなりませんし、入社を受け入れるということは、これからあなたに30年くらいの給料(約2億円)を払っていく必要があるわけです。
そういう理由から、あなたが本当にうちに入ってくれるのか?その熱意の量を見極めるために相手もかなり慎重になります。
なので、ここはウソでも何でもいいので緻密に戦略を立てましょう(笑)
具体的には必ず企業研究をしてください。会社のHPを見てください。
社長メッセージ、経営理念、採用情報(新卒/中途)のページは必ず読んでください。これらにはその企業が大切にしている唯一無二のメッセージが隠されているからです。
そこから志望動機を捻り出しましょう。重要なキーワードが発見できれば、それを使って回答を準備するとより良いです。これは苦痛な作業ですがやるしかない。
聞かれるとわかっている質問に答えられないようでは、転職面接を攻略することはできません。
さらに言うなら、絶対に聞かれる質問すら知らないようではもはや論外ということです(このようなことを知らない転職希望者は意外にも多い)。
3. 自己PR
最後に自己PRを考えます。
自己PRは、現職で自分がやってきたことの集大成となります。ここでも転職理由、志望動機と一貫性を持たせることを意識してください。
面接官が職務経歴書を見ながら現職について質問してくるので、「私はこういうことをやってきて○○のスキルがあるので、御社でも活かせます」というのを面接官とのやり取りの中でアピールしてください。
聞かれてもないのに「僕の○○スキルは御社で活かせます」なんてベラベラ喋るのは印象がとても悪いです。面接官からすれば「あーはいはい」って感じです。
なので、基本的には相手の質問にはシンプルに答えて、ツッコんできたら自信を持ってアピールしていくスタイルがいいと思います。
ちなみに、就活時の面接のように「自己PRをお願いします」と言われることはないはずです。少なくとも僕が受けた面接の中では1度もありませんでした。
自己PRを考えるためには、「自分には何ができるか?」「どんな信念を持って仕事をしてきたか?」「今の会社で評価されたのは何か?」など、これまでの仕事を振り返る時間が絶対に必要です。
自分史を書き出して、アピールできる部分を探してください(必ずやる)。
最後に、自己PRが苦手な方に1つだけアドバイスをしておきます。
0→1はNG、1→100はOKです
0を1にすると経歴詐称ですからね。絶対NGです。でも、1しか関わってなかったとしても、語れるのであれば100喋るのはOKなんですよ。
転職面接は対策必須まとめ
それでは今回の記事をまとめます。
- 「転職理由」「志望動機」「自己PR」は転職面接三種の神器
- 転職ストーリーに一貫性を持たせることが転職面接攻略のカギ
- 0 → 1はNG、1 → 100はOK!!
一貫性を持たせる転職ストーリーについて理解していただけましたでしょうか。
このように、転職面接を成功させるには緻密な戦略・対策を立てることが必須となります。
他にも様々な質問をされますが、基本的には転職面接の三種の神器に沿って「叶えたい望み」がブレないように受け答えをしていけば問題ないです。
あと、大切なのは面接官と会話をするということ。予め回答を準備しておく必要はありますが、準備した回答を一語一句喋ろうとすると、機械とおしゃべりしているようで楽しくないですから。
面接官も人間です。「この人としゃべってると楽しいな」「この人良く企業研究しているな」と相手の心を動かすことができれば、面接はもらったも同然でしょう。
そして、最後になりますが「転職面接必勝法」と題した以下の本を紹介しておきます。
この記事で紹介した転職ストーリーについて最も詳しく解説している本です。
僕も転職活動をしていたときにはこの本を何度も読み返し、「退職理由/転職理由」「志望動機」「自己PR」を練り直しました。
具体例なども書いてあって、転職ストーリーの作り方がよりイメージしやすいと思うので、ぜひ手にとっていただくことをおすすめします。
転職面接対策はこの1冊で十分ですよ~。
それでは、皆さんの転職活動、及び、転職面接が成功することを切に願いつつ、本記事を終わりにしたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました
m(_ _)m
おわりでーす。