購入株

KDDI(9433)の投資分析【購入株】

「KDDIって投資先としてどうなの?」

「KDDIに投資している人は何でKDDIに投資しようと思ったの?」

そんなKDDIを投資候補として考えている人に向けて、私の投資分析内容を紹介します。

 

どうも。SK2 a.k.a. マンビー(@SK2akaManbe)こと、KDDIの株買ったマンです。

僕は「高配当成長割安株への長期投資(マンビー投資法)」という高配当株投資戦略を掲げ、このブログで実践&公開しています。

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マンビー投資法に則り投資活動をする中で、10/28にKDDIの株を購入しました。ということで、この記事では、KDDIの株を購入するにあたり調べたことや考えたこと、購入に至った経緯などを紹介したいと思います。

KDDIが投資先として気になっている人や高配当株投資戦略に興味のある方に読んでいたいただければと思います。

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KDDIの基本情報

まずは基本情報を整理します。

企業基本情報

企業の基本情報です。

創業・設立 1953年3月
決算期 3月期
資本金 約85.7憶円
業種分類 情報・通信業
従業員数 44,952名(2020年3月)

 

KDDIといえば、auブランドを展開する携帯キャリアというイメージで、僕がこの会社を知ったのは、一般人にも携帯電話が流行り出したちょうど20年くらい前になりますが、創業は1953年と以外にも歴史ある企業でした。

創業時はDDIという会社名で、株式会社KDDIという社名に変更になったのは、2001年4月です。

投資基本情報

次に、投資観点での基本情報です(2020年3月期)。

上場 1993年 東証2部上場
1995年 東証1部上場
株価(購入時) 2,820円
発行済株式数 2,355,373,600株
時価総額 約6.6兆円
単元株数 100株
最低購入金額 282,000円
配当額(2021年予想) 中間:60円、期末:60円
配当率 4.26%
株主優待 あり
PER(2021年予想) 10.13
PBR(2020年実績) 1.48

 

菅総理から携帯料金値下げという圧力をかけられたことにより、直近高値から20%近く下落し、ようやく僕のターゲットに入ってきたので2,820円で購入しました。購入時の株価でPER=10.13、PBR=1.48、配当率=4.26%と、少なくとも割高ではない水準かなと思います。

株主優待もあり、KDDIが運営する総合通販サイト「au PAY マーケット (au Wowma!)」のカタログギフトが貰えます。保有数と保有期間によって、カタログギフトの金額が変わるような仕組みになってます(下図)。

 

優待よりも配当で還元してほしい気持ちはありますが、優待も含めて考えると、利回り(還元率)はかなり高い方に入りますよね

KDDIの事業内容

事業内容については、僕から説明するまでもないほど自明だと思うので詳細は割愛しますが、言わずと知れた携帯3大キャリアの1社ですよね。auブランドを展開し、携帯電話やスマートフォンの通信サービスや「auひかり」をはじめとする固定通信サービスを提供しています。

我々に身近なBtoCだけでなく、BtoBでももちろん事業を展開しており、企業向けに高品質な通信インフラを提供しています。

数年前から5GやIoTという言葉が流行り始めましたが、今やモノがインターネットにつながる時代ですからね。通信インフラというのはますます重要で欠かせない存在になってきています。

事業概要は、KDDIのホームページも参照ください。

KDDIの業績と配当

過去の売上高や経常利益、配当の推移などをグラフ化&分析し、配当の継続性について検討します。

1. 売上高/営業キャッシュフローマージン推移

KDDIの売上高/営業キャッシュフローマージン推移

 

売上高は大体右肩上がりで、営業キャッシュフローマージンも20%程度で安定しています。見ていてほれぼれするくらい美しいグラフですね。業績・財務は非常に安定しているといって良いと思います。

2. 経常利益・純利益/配当金推移

KDDIの経常利益・純利益/配当金推移

 

2-1. リーマンショック(2008~2012)時も黒字経営

経常利益・純利益ともに右肩上がりで、リーマンショック時もしっかり黒字で着地しています。

今後リーマンショック級の大不況が再来しても、利益を出し続けてくれるのではないかという期待が持てます。

2-2. 過去10年間減配が1度もない

グラフの通りですが、10年以上にわたり減配が1度もありません。それ以上に凄いのが、現在18期連続増配中で今期も増配予想なので、19期連続増配予定です。

KDDIのホームページにも配当に関する情報が記載されているなど、株主に配当という形で利益還元しよう強い意志が感じられます。コロナ禍という大変な状況ではありますが、絶対に19期連続増配を達成してほしいですね。

3. 利益剰余金推移

KDDIの利益剰余金推移

 

「利益剰余金÷配当額」は今の配当額を維持した場合、何年くらいで利益剰余金が尽きるのかという指標で、僕は「配当維持年数」と呼んでいます(配当金は利益剰余金から出ます)。

利益剰余金は右肩上がりに増えていますが、配当維持年数は右肩下がり(直近は横ばい)で推移しています。配当維持年数の推移は若干心配なところではありますが、直近の配当額を維持したとしても、約15年分は利益剰余金があるので、まだ配当は維持できると思います。

直近の約10年で配当が6倍近くになっているので、増配のペースが速いような気がしますが、経営に無理のない範囲で連続増配を続けてくれれば言うことないですね。

4. 配当額/配当性向

KDDIの配当額/配当性向推移

 

配当は中間と期末で年2回です。19期連続増配予定ですが、配当性向も40%程度で無茶な配当にはなっていません。美しい理想的なグラフですよね。

5. 配当政策

2020年の有価証券報告書には、配当政策として以下のように記載されています。

当社は、利益配分につきましては、株主の皆様への還元を経営の重要事項と認識しており、財務面の健全性を維持しつつ、安定的な配当を継続していくことを基本方針としております。

KDDIの2020年3月期有価証券報告書より引用

 

株主に対する還元を重要事項としてとらえていることがはっきりと書かれています。配当を重視しない企業はこういう書き方はしないので、配当投資をするなら、配当政策を見るというのも重要かなと考えています。

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KDDIの株価の推移

株価の10年チャートと30年チャートです。

KDDIの株価推移(10年)

 

KDDIの株価推移(30年)

※株価チャートはSBI証券様からお借りしました。ありがとうございます。

アベノミクス以降は右肩上がりで、直近は横ばいって感じですかね。さすがに成長分野だけあって、割と直近で上場来高値を付けてるようですね。

チャートだけ見ると上に行くか下に行くか全然わかりませんが、配当を維持してくれれば問題ないと考えています。もちろん現状維持よりも連続増配を期待しています。

KDDIの今後の見通し

自分が調べて何かを語れるほど小さな事業ではなく、とても大きな事業で変化のスピードも速い業界なので、僕から見通しを語るのは止めておきます。

ただし、5GやIoTといったホットなキーワードのど真ん中にいる会社ですし、トヨタ自動車との業務資本提携を発表し、コネクテッドカーという新たなキーワードで、社会課題解決に取り組む企業が成長しないわけがないと思ってます。

 

すでに大きな会社ですので、株価の大きな成長は見込めないと思いますが、事業的にも安定した業績、安定した配当は見込めるのかなと思います。

1つ心配なのは、携帯料金値下げのような政府・政治の影響ですかね。今回は僕はKDDI株を保有してなかったので、購入の良いきっかけになりましたが、保有している方からしたらたまったもんじゃないですよね(笑)

今回のようなことはそんなに頻繁にあることではないと思うので、まあしばらくは大丈夫だと思います。結局大した値下げプランも出してないですしw

あとは楽天みたいな新規携帯キャリアの参入ですかね。やっぱり楽天は安いですからね。シェアを奪われるのは脅威でしかないです。ちなみに、格安SIMはあんまり脅威だとは思ってません。共存・共栄って感じかなと。

KDDIの事業戦略について詳しく知りたい方は、KDDIのホームページを参照ください。

KDDIへの投資に対する今後の展望

マンビー投資法に則り、2,820円で最低単元株数(100株)だけNISAで購入しました。

大手企業ですし連続増配銘柄なので、配当利回りが4%以上なら購入していきたいなと思ってます。

ただし、すでに保有している沖縄セルラー電話と事業が全くカブっているので、沖縄セルラー電話と保有数を調整しながら購入していきます。

さらに、分散投資を徹底しており、1銘柄に投資する額は運用資産の10%までというルールを定めているので、最大でも300~400株くらいしか保有するつもりはありません(運用資産1,000万円のため)。

KDDIの投資分析まとめ

それでは、本記事をまとめます。

本記事のまとめ
  1. 18期連続増配&19期連続増配予定
  2. 業績は美しいほどにめちゃくちゃ安定
  3. 5G/IoT/コネクテッドカー等のホットワードの中心にいる企業

 

ずっと狙っていた銘柄が菅総理のおかげでようやくターゲット価格に入ってきてくれてラッキーでした。

超大手企業というだけでも配当投資的には潰れないだろうという安心感があり長期保有できますし、5G、IoT、コネクテッドカー等のホットワードの中心にいる企業ですからね。変化の激しい時代にも安定した業績を期待しています。

そして何と言っても18期連続増配中ですからね。今期は19期連続増配を目指して頑張ってほしいです。もちろんその次もそのまた次も、ずっと連続増配に期待しています。配当面では花王に追随してほしいですね。

ちなみに僕は20年近くauの携帯電話を使ってますから、そういう意味でも今後も応援し続けていきますよ~!

頑張れ!!KDDI!!!

この記事を書いた時点での分析です。
投資は自己責任でお願いします。

 

最後までお読みいただきありがとうございました
m(_ _)m

おわりでーす。

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