購入株

IDホールディングス(4709)の投資分析【購入株】

「IDホールディングスって投資先としてどうなの?」

「IDホールディングスに投資している人は何で投資しようと思ったの?」

そんなIDホールディングスに興味のある人に向けて、私の投資分析内容を紹介します。

 

どうも。SK2 a.k.a. マンビー(@SK2akaManbe)こと、IDホールディングスの株買ったマンです。

僕は「高配当成長割安株への長期投資(マンビー投資法)」という高配当株投資戦略を掲げ、このブログで実践&公開しています。

高配当成長割安株への長期投資【マンビー投資法の投資方針と手法】この記事では、配当による不労所得を最大にするため、高配当株(+成長株)+割安株を満たす株に長期投資する手法 = 「マンビー投資法」について、投資方針や具体的な手法を運用資産などとともに公開します。...

 

マンビー投資法に則り投資活動をする中で、12/22にIDホールディングスの株を購入しました。ということで、この記事では、IDホールディングスの株を購入するにあたり調べたことや考えたこと、購入に至った経緯などを紹介したいと思います。

IDホールディングスが投資先として気になっている人や高配当株投資戦略に興味のある方に読んでいたいただければと思います。

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IDホールディングスの基本情報

まずは基本情報を整理します。

企業基本情報

企業の基本情報です。

創業・設立 1969年10月
決算期 3月期
資本金 約5.9憶円
業種分類 情報・通信業
従業員数 2,458名(2020年3月)

 

業種分類は情報・通信業で独立系のSIerだそうです。自分はこれまで10年以上IT系の仕事をしていますが、聞いたことのない社名でした。IT系の会社は星の数ほどありますが、創業から50年を超えていて、かつ、従業員数も2,000人を超えるような会社はあまりないかな(しっかり成長してきた会社)という印象です。

投資基本情報

次に、投資観点での基本情報です(2020年3月期)。

上場 2004年 ジャスダック上場
2013年 東証2部上場
2014年 東証1部上場
株価(購入時) 1,244円
発行済株式数 12,044,302株
時価総額 約150億円
単元株数 100株
最低購入金額 124,400円
配当額(2021年予想) 中間:25円、期末:25円
配当率 4.02%
株主優待 なし
PER(2021年予想) 11.65
PBR(2020年実績) 1.60

 

PER=11.65、PBR=1.6とめちゃくちゃ割安というわけでもないですが、配当率が4%を超えているのとNISA枠が余っていたのもあって、打診買いしてみました。PER/PBR的にはもうちょっと下がったところで買いたかったというのが本音です。

IDホールディングスの事業内容

IDホールディングスは、独立系のSIer(トータルITサービスをワンストップで提供する会社)です。

システム運用管理、ソフトウェア開発、システム基盤、クラウド・サイバーセキュリティ、コンサルティングの5つでトータルITサービスを提供しています。

IDホールディングスの2021年3月期第2四半期決算説明会資料より引用

 

なかでも、システム運用管理とソフトウェア開発で売上高の80%以上を構成しています。また、主要な顧客は金融機関と情報・通信・サービスで、売上高の80%近くを占めています。

まとめると、金融機関のシステム運用管理と開発に強いIT企業と言ったところでしょうか。詳細については、IDホールディングスのHPをご覧ください。

IDホールディングスの業績と配当

過去の売上高や経常利益、配当の推移などをグラフ化&分析し、配当の継続性について検討します。

1. 売上高/営業キャッシュフローマージン推移

IDホールディングスの売上高/営業キャッシュフローマージン推移

 

リーマンショック時はさすがに売上高は下がっていますが、アベノミクス以降は徐々に右肩上がりになってます。営業キャッシュフローマージンは直近12.2%とまあまあなのですが、2020年度はちょっと特殊で、通常は5%くらいですかね。取り立てて褒めるところは特にないですね(笑)

2. 経常利益・純利益/配当金推移

IDホールディングスの経常利益・純利益/配当金推移

 

2-1. リーマンショック時(2008~2012年)も黒字経営

やはりリーマンショック時(2008年~2012年)も黒字経営というのは大きいですね。

今後リーマンショック級の大不況が再来しても、利益を出し続けてくれるのではないかという期待が持てます(コロナ禍も現在のところ黒字予想)。

2013年には純利益が赤字となっていますが、理由は「早期退職優遇制度により特別損失が発生したから」です。経営状況により人員整理もしっかり行う会社であることは、投資という観点では評価できると思います。

2-2. 過去10年間減配が1度もない

グラフの通り過去10年間に減配が1度もありません。また、2010年や2013年など純利益が悪化した年にも前年と同等の配当額を維持しています。

こういった姿勢から、今後多少業績が悪化しても配当を維持してくれるのではないかという期待が持てますよね。

ちなみに、2017年に1→1.5株の株式分割を行っており、2016年以前はそれを加味した配当金(合計)に調整しています。

3. 利益剰余金推移

IDホールディングスの利益剰余金推移

 

「利益剰余金÷配当額」は今の配当額を維持した場合、何年くらいで利益剰余金が尽きるのかという指標で、僕は「配当維持年数」と呼んでいます(配当金は利益剰余金から出ます)。

利益剰余金は右肩上がりに増えていますが、配当維持年数は2017年以降は横ばいで、2013~2017年は右肩下がりに推移しています。これは増配が大きく関係していると思います。特に2017年は23円→37円と大幅増配しているので、配当維持年数が急激に下がっちゃってますよね。

配当維持年数には若干の不安要素がありますが、直近の配当額を維持したとしても、約12年分は利益剰余金があるということなので、多少経営状況が苦しくてもまだ配当は維持できるかなと思います。増配のペースがかなり早いので、無理のない増配を続けていってほしいですね。

4. 配当額/配当性向

IDホールディングスの配当額/配当性向推移

 

2019年までは期末配当のみだったのですが、2020年から中間と期末の年2回配当となっています。2021年は中間25円(確定)、期末:25円(予想)と昨年と同水準の予想です。

配当性向は直近は40%台と低く、無理して配当を維持している感がないのは良いですね。

5. 配当政策

2020年の有価証券報告書には、配当政策として以下のように記載されています。

当社は、株主の皆さまに対する利益還元を経営の重要課題のひとつとして認識し、強固な経営基盤の確保、安定収益、及び自己資本利益率の向上に努め、業績に裏付けられた適正な利益配分を継続することを基本方針としております。

IDホールディングスの2020年3月期有価証券報告書より引用

 

株主に対する還元を経営の重要課題としてとらえていることがはっきりと書かれていることは、配当投資戦略を掲げる僕としては重要視してます。

以下の記事に高配当株の条件をまとめているので、良かったら読んでみてください。

高配当株中毒者が教える高配当株の魅力とリスクと見分け方この記事では、高配当株中毒者として、高配当株の魅力とリスク、注意点、そして、僕なりの高配当株の見分け方を紹介します。高配当株戦略に興味のある方や高配当株の見分け方が知りたい方は読んでみてください。...

 

IDホールディングスの株価の推移

IDホールディングスの株価10年チャートと30年チャートです。

IDホールディングスの株価推移(10年)

 

IDホールディングスの株価推移(30年)

※株価チャートはSBI証券様からお借りしました。ありがとうございます。

株価が急騰し4桁を超えたのは2016~2017年の間でわりと最近って感じですね。きっかけは大幅増配発表でしょうね。

ところで、購入時は気付かなかったんですが、10年チャートをよく見るとデッドクロスが発生してますね…。1,000円付近まで落ちていきそうな気がする~…あると思います(笑)

IDホールディングスの今後の見通し

コロナ影響はもちろんですが、去年の業績がかなり好調だった反動もあり、2021年3月期の第2四半期の業績が前年比で結構悪くて、それがきっかけで最近は株価が下落傾向にあります。

業績は落ち込んでしまったのですが、企業にとってIT投資は今後も推進しなくてはならないものですし、クラウド、IoT、AI、RPAなどのデジタルトランスフォーメーション(DX)関連ビジネスはまだまだ成長過程にあると思っています。

また、IDホールディングスは最近積極的にM&Aを行っています。

  • 2020年6月:アクティブ・ティ株式会社を孫会社化
  • 2020年8月:株式会社GIテクノスを子会社化
  • 2021年1月:株式会社ウィズ・ホールディングスを完全子会社化予定

など、M&Aを通じてサービスの拡大、及び、顧客基盤の強化に取り組んでいます。

ただ個人的には、この会社に特別な技術があって成長を期待しているというよりは、IT業界という今後も発展していくであろう業界に身を置く企業であり、業績の急激な悪化は確率的に高くないだろうし、普通に考えればITの発展とともに企業も発展していけるのかなと思っています。

つまりは安定配当狙いの投資ということですね。

IDホールディングスへの投資に対する今後の展望

マンビー投資法に則り、1,244円で最低単元株数(100株)だけNISAで購入しました。

配当利回りは4%を超えてますし、下がれば買い増ししていきます。チャート的にはデッドクロスが発生しており下落しそうな局面で、あと半年以内に1,000円付近まで下がるんじゃないかなと思ってますので、その辺を頭に入れながら追加購入していきます。

できれば1000円台で、欲を言えば1,000円以下で集められれば最高かなと思ってます。

追加購入の際は分散投資を徹底しており、1銘柄に投資する額は運用資産の10%までというルールを定めているので、最大でも800株くらいしか保有するつもりはありません(運用資産1,000万円のため)。

IDホールディングスの投資分析まとめ

それでは、本記事のまとめです。

本記事のまとめ
  1. IDホールディングスは金融機関のシステム運用管理に強いIT企業
  2. IT業界は今後も発展していく業界
  3. 成長よりは安定配当を期待して投資

 

内容はちゃんと確認できていないんですが、第2四半期の業績が結構悪かったので、ちょっと心配でしたが、NISA枠が余っていたので購入しました。

とはいえ、別に後悔しているわけではなく、自分もIT業界に身を置くものとして、この業界の流れとかコロナの影響とかを考慮した上で購入してます。もちろん、コロナの影響で企業のIT投資が冷え込んでいるのは間違いないですよ。うちの会社でも予定していたプロジェクトがいくつもなくなってますから。

でも、コロナで新たなIT需要も増えてますし、コロナが収まれば企業のお金は必ずまたIT投資に戻ってきます。そういう時代が来たときにIDホールディングスにもチャンスが巡ってくるんじゃないかなと。それまでは今までのように安定配当を続けてもらって、時が来たらIT企業としてさらに飛躍してほしいですね!(もちろん株価も!)

頑張れ!!IDホールディングス!!!

この記事を書いた時点での分析です。
投資は自己責任でお願いします。

 

最後までお読みいただきありがとうございました
m(_ _)m

おわりでーす。

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