購入株

クリエートメディック(5187)の投資分析【購入株】

「クリエートメディックって投資先としてどうなの?」

「クリエートメディックに投資している人の意見が聞きたい!」

そんな方に読んでほしい内容です。

 

どうも。SK2 a.k.a. マンビー(@SK2akaManbe)こと、クリエートメディックの株買ったマンです。

みなさん株式投資はやってますか?

僕は「高配当成長割安株への長期投資(マンビー投資法)」という高配当株投資戦略を掲げ、このブログで実践&公開しています。

高配当成長割安株への長期投資【マンビー投資法の投資方針と手法】この記事では、配当による不労所得を最大にするため、高配当株(+成長株)+割安株を満たす株に長期投資する手法 = 「マンビー投資法」について、投資方針や具体的な手法を運用資産などとともに公開します。...

 

マンビー投資法に則り投資活動をする中で、先日クリエートメディックの株を購入しました。そこでこの記事では、クリエートメディックの株を購入するにあたり調べたことや考えたこと、購入に至った経緯などを紹介したいと思います。

クリエートメディックが投資先として気になっている人や高配当株投資戦略に興味のある方に読んでいたいただければと思います。

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クリエートメディックの基本情報

まずは基本情報を整理します。

企業基本情報

企業の基本情報です。

創業・設立 1974年8月
決算期 12月期
資本金 約14.6憶円
業種分類 精密機器
従業員数 1189名(2018年12月期)

 

設立から45年も経過してるんですね。初めて聞いた社名でした。

投資基本情報

次に、投資観点での基本情報です(2018年12月期)。

上場 2000年7月 東証2部上場
2005年12月 東証1部上場
株価(購入時) 940円
発行済株式数 9,664,327株
時価総額 約91億円
単元株数 100株
最低購入金額 94,000円
配当額(2019年予想) 中間:17円、期末:20円
配当率 3.94%
株主優待 なし
PER(2019年予想) 12.5
PBR(2018年実績) 0.68

 

配当率:3.94%と高く、PER:12.5と株価も割高ではないです。

株主優待がないのは寂しいですが、まあ医療系なので何をもらうんだって感じですね(笑)

クリエートメディックの事業内容

一言でいうと

医療機器「カテーテル」のメーカー

です。

医療機器は、注射針のような器具、X線診断装置や人工臓器などの機械など、幅広い種類の製品があり、今日の医療現場では検査~治療~在宅・介護まで、あらゆる分野で使用されております。
この中で、当社は医療用の細い管「カテーテル」を製造しており、導尿に使用されるフォーリーカテーテルなどの泌尿器系製品や腸閉塞に使用されるイレウスチューブなどの消化器系製品などを中心に100以上のアイテムを取り揃えております。

クリエートメディックのHPより引用

 

シリコーン製のカテーテルを事業の柱として、自社でカテーテルの生産から販売までを行っているようです。

事業内容の詳細は、クリエートメディックのHPを参照してください。

クリエートメディックの業績と配当の推移

売上高や経常利益などをグラフ化しました(2020年5月に最新化)。

1. 売上高/営業キャッシュフローマージン推移

【クリエートメディック】売上高/営業キャッシュフローマージン推移

 

売上高は2015年に落ち込んでいますが、それ以外は右肩上がりでいい感じです。

会社を経営していく上で、売上高というのは非常に大事だと考えているので、グラフを見るとかなり安心感があります。

医療系の分野は景気に左右されにくいと思っていますが、政府の方針に引きづられてしまう部分があるので、そこは要注意ですかね。

高齢化社会の進展により国民医療費も増加の一途を辿り、また、低侵襲医療(カテーテル等を使用して患者さんにダメージの少ない治療方法)への需要の高まりを背景に、カテーテル市場は順調に成長を続けてまいりました。
一方で、医療費増大による医療保険財政の悪化が大きな問題となっており、国の医療費抑制策として当社のカテーテルを含む医科材料にも公定価格制度が導入され、流通価格が段階的に引き下げられております。このような業界環境で両者綱引きの状況のなか、当社は売上・利益とも順調に伸長し続けてまいりました。

クリエートメディックのHPより引用

 

また、営業キャッシュフローにマイナスがないのもポイント高いですね。

2. 経常利益・純利益/配当金推移

【クリエートメディック】経常利益・純利益/配当金推移

 

2-1. リーマンショック(2008~2012)時も黒字経営

まず何といってもリーマンショック(2008~2012)時も黒字経営というのは大きいですね。

経常利益・純利益の観点から見ると、むしろリーマンショック時の方が業績が良いということがわかります。

医療系の分野なので、景気に左右されにくいのだと考えられます。

2-2. 過去10年間減配が1度もない

グラフを見て分かるとおり、過去10年に減配が1度もありません。

2015年に売上高/利益が落ち込んでいますが、それでも配当は維持しています。

2015年に何があったのかは、ちゃんと決算短信を読まないといけないのですが、まだそこまでは読み込めていません。

ただ、ここまで大きく落ち込んでも配当を維持しているのは、経営方針というか、利益を株主へ還元しようという企業の強い意志が感じられますよね。

また、2018年は記念配で2円増配しているのですが、2019年予想では配当維持という形で増配予想です。増配は正義!!

3. 利益剰余金推移

【クリエートメディック】利益剰余金推移

 

「利益剰余金÷配当額」は今の配当額を維持した場合、何年くらいで利益剰余金が尽きるのかという指標です(配当金は利益剰余金から出ます)。

グラフから「利益剰余金」は着実に増えていることがわかります。また、今の配当金額であれば25年以上は維持できるように保たれているので、今後も継続して配当が維持できそうだと言えます。

余談ですが、驚いたのが時価総額91億円に対し、利益剰余金が99億円ということです。

もし僕が100億円持ってて、この企業91億円で買って利益剰余金だけもらって会社解散したら8億円プラスなんですよ(笑)

どんだけ現金持ってんだ?っていうね。もしかしたら、どこかの企業に買収されるかもしれませんね。まあそうなったら即売りますけど。

4. 配当金/配当性向推移

【クリエートメディック】配当金/配当性向推移

 

直近では配当性向40%程度、利益が落ち込んだ2015年は100%程度、平均すると50~60%程度といったところでしょうか。若干、配当性向が高い感じがしますが、利益剰余金はたっぷりあるので問題ないでしょう。

こうやってデータを並べてみると、記念配の次の年に普通配当を増配しているように見受けられますね。直近では2019年に増配されたのでしばらく(5年くらい?)は増配はなさそうです。

クリエートメディックの株価の推移

株価の推移は、SBI証券さんから引用させていただきました(ダメだったら即削除しますのでご指摘ください)。

クリエートメディックの株価推移(10年)

 

クリエートメディックの株価推移(30年)

 

チャートの形的には、このまま下に行きそうな感じで今投資するのは少し怖い感じもします。しかし、1つポイントは過去10年間で株価の安値が800円程度だということです。

購入価格が940円なので、仮に再びリーマンショックのような大不況が来ても、15%程度しか下がらない可能性が高いわけです。

30年間の推移でも上場来安値が448円なので、仮にそこまで下がったとしても、20年持っておけば配当でプラスになるなーって感じで結構おいしいと思います(もちろん配当を維持できればの話)。

クリエートメディックの今後の見通し

2018年12月期の決算短信では以下のように書かれています。

今後の医療機器業界におきましては、国内では医療費抑制策の進展や企業間競争により販売価格の低下が予想されます。一方、海外では新興国を中心とした経済発展、低侵襲治療の普及にともなう市場拡大が見込まれます
こうした状況下におきまして、自社販売は前期に引き続き泌尿器系の拡販を図るとともに、新製品の上市による売上増加を目指します。また海外販売においても、一段の営業力の強化やマーケティングの充実を図り、引き続き高い成長を目指してまいります
一方、利益面につきましては、人件費の増加や一部原材料の価格引き上げによる原価上昇、ならびに研究開発費用や物流関連費用の増加に伴う販売費及び一般管理費の増加が見込まれますが、海外生産拠点の操業度向上や自動化・省力化の推進などによりコストの抑制を図ります
以上の状況を踏まえ、2019年12月期の業績見通しは、次の通り予想しております。
なお、為替レートにつきましては、1ドル=112円、1元=16.2円を見込んでおります

クリエートメディック2018年12月期決算短信より引用

 

赤字はマイナス要因、太字はプラス要因です。

2018年12月期の海外売上比率は25.2%だそうです。今後も海外展開に力を入れていくようなので、為替の影響を大きく受けるようになるのではないかと懸念しています。円高が進めば、少なからず売上に影響が出るということです。

特に為替レート1ドル=112円については、楽観視気味ではと個人的に思っています。

操業度向上や自動化・省力化の推進は日本ですでに行っているはずなので、海外でも比較的成果が出やすいのではないでしょうか。ここは期待できそうなポイントですね。

個人的には、医療系の分野なので日本のような超高齢化社会にはすごく適合した企業なのではないかなと思ってます。

1番の懸念は国の医療費抑制策ですね。売上に直結しますから。

クリエートメディックへの投資に対する今後の展望

マンビー投資法に則り、940円で最低単元株数(100株)だけNISAで購入しました。

上記で述べたとおり、配当を維持する強い姿勢が見られるので、安くなったらドンドン買い増していきたいと思います。

といっても、分散投資を徹底するため、1銘柄に投資する額は運用資産の10%までというルールを定めているので、1,000株くらいしか購入できないんですけどね(運用資産1,000万円のため)。

平均850~900円くらいで買い集めたいので「もっともっと下がっても全然OK!」って感じです。

クリエートメディックの投資分析まとめ

それでは、今回の記事をまとめます。

本記事のまとめ
  1. 配当を継続する強い意志が感じられる
  2. 海外展開に力を入れていく(為替の影響は受けやすくなる)
  3. 株価が下がったら買い増し予定

 

クリエートメディックは、マンビー投資法を掲げて初めて投資した企業で、かつ、今回初めての投資分析記事だったので、至らない点もたくさんあったと思いますが、いかがだったでしょうか。

僕なりに一生懸命分析して、とにかく配当を維持してくれるだろうということで投資した企業なので、長期に渡って配当という名の不労所得を生み出してくれると嬉しいですね。

逆に言うと、年間4%の不労所得装置を購入したイメージなので、値上がり益はほとんど期待していません。

今後は3ヶ月に1回の四半期決算で定期点検をして、投資を継続するかどうかを分析・判断していきますので、もし興味があればまた遊びに来てください。今後ともどうぞよろしくお願いします。

※最新の決算分析はこちら!

【クリエートメディック】四半期決算分析〈2019.4Q〉 「クリエートメディックの2019年の本決算どうだったの?」 「クリエートメディックを投資先として検討している!」 そ...

 

この記事を書いた時点での分析です。
投資は自己責任でお願いします。

 

最後までお読みいただきありがとうございました
m(_ _)m

おわりでーす。

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