「IPOの抽選方法って証券会社によって違うの?」
「どの証券会社からIPOに参加すれば、当選確率が上がるの?」
そんなIPO初心者に読んでほしい内容です。
どうも。SK2 a.k.a. マンビー(@SK2akaManbe)こと、IPO投資頑張るマンです。
IPOは勝率9割以上で、かつ、損小利大の勝負が誰にでもできる非常に優秀な投資です。

なので、お小遣い稼ぎをしたければ、IPOはめちゃくちゃおすすめなのですが、1番の難関はIPOの抽選に当たることです。
当選確率を1%でも上げるために、できるだけ多くの証券会社から申し込みをした方がいいのですが、資金拘束という問題があり、全ての証券会社から申し込むことは難しいですよね。
そこで本記事では、証券会社が採用している抽選方法に焦点をあて、抽選方法の観点から、自分の資金力に応じてどの証券会社からIPOに参加すれば、当選確率が上がるのかについて書いていきます。
証券会社が採用している抽選方法は同じではありません。資金力が多い人ほど有利になる抽選方法や、全員に平等なチャンスがある抽選方法、手数料などの面で証券会社に貢献している人ほどチャンスが多くなる抽選方法など、各社様々なんです。
IPOの当選確率を上げるために知っておきたい抽選方法の話
IPOの当選確率を上げるために、知っておいてほしいのが抽選方法についてです。
抽選方法は各証券会社により異なるため、条件によりIPO抽選に当たりやすい人と当たりにくい人が出る証券会社があります。つまり、抽選方法を正しく知ることが、当選確率を上げるための1歩になります。
で、各社が採用している抽選方法は大きく以下の2つに分かれます。これらを基本として、各証券会社独自の抽選方法があります。
- 1人1票制(完全平等抽選)
- 1単元1票制
1人1票制(完全平等抽選)
投資家の資金力などに関係なく最も平等な抽選方法が「1人1票制」です。
これは、1口座(1人)につき1票、抽選権が割り当てられます。
例えるなら、1人1票持っている抽選権を箱の中に入れて、当選者の数だけ権を引いて当たりを決めるような抽選方法です(実際にはコンピュータがランダムに選ぶ)。
これは投資家の資金力による差が出ないため、完全平等抽選とも呼ばれます。
1単元1票制
一方、1人1票制とは異なる抽選方法を採用している証券会社もあります。それは、「1単元1票制」と呼ばれる抽選方法です。
この抽選方法では、申込株数(1単元)につき1票が与えられるため、申込株数を増やせば増やすほど、与えられる抽選権が多くなります。
例えば、IPOに1,000株の申し込みができる投資家と100株しか申し込めない投資では、当選確率に10倍の差が出ます。
つまり、IPOに投資できる資金力によって当選確率が変わってくるということです。
ただし、その格差を埋めるために、証券会社によっては申込株数には上限を設定している場合があります。
その上限が200株だったとすると、最大で2倍までしか当選確率には差がでません。上限が100株であれば、1人1票制と同じということになります。
IPOの当選確率を上げるための戦略
資金力のある投資家であれば、全ての証券会社のIPOに最大株数応募して抽選に参加するのが、最も当選確率が上がります。
しかし、一般的な個人投資家なら、100万~300万くらいの資金をうまく動かしてIPOに参加するよという方が多いと思います。
なので、各自の資金力に応じて戦略を立ててほしいのですが、資金力が100~300万円くらいであれば、「1人1票制」を採用している証券会社のIPOに幅広く参加するのがおすすめです。
「1単元1票制」を採用している証券会社のIPOは、資金力がモノを言うので、300万円程度の資金力では資金力のある投資家に勝てる可能性が非常に低いです。
逆に、5,000万とか1億くらいの資金力をお持ちであれば、「1単元1票制」を採用している証券会社からIPOに集中投資という戦略もありだと思います(資金効率は悪くなりますけどね)。
そこは各々の資金力などに応じて、戦略を立てましょう。
僕はIPOには300万円くらいしか投資するつもりはないので、「1人1票制を採用している証券会社のIPOに幅広く参加」していきます。
各証券会社独自の抽選方法
上記で説明した「1人1票制」「1単元1票制」を基本として、さらに独自の抽選方法を採用している証券会社があります。
実はこっちの方が当選確率に影響してくる人もいるので、内容を理解しておきましょう。
抽選方法の詳細については各証券会社のHPに任せます(リンクを貼ってます)が、ここでは、主なものを簡単に紹介します。
【SBI証券】IPOチャレンジポイント
SBI証券は、70%を1単元1票制(上限なし)、残り30%は「ポイント抽選」を採用しています。
SBI証券の「ポイント抽選」は、資金力の小さい投資家には、絶対に利用すべき制度なので、解説しておきます。
SBI証券のIPOに参加し抽選に外れると「IPOチャレンジポイント」というポイントが貯まります。このIPOチャレンジポイントは、ポイント抽選に使用され、使用したポイント数が多い順にIPOが配分されます。
つまり、SBI証券のIPOに参加し続けて、IPOチャレンジポイントを貯めまくると、いつか必ずIPOに当たるというシステムなのです。
詳細は下記のリンクをご確認ください。
>>SBI証券のIPOチャレンジポイントを確認する
配分については下記のリンクをご確認ください。
>>募集等に関わる係る株券等の顧客への配分に係る基本方針
時間をかければ誰でも当たるというありがたい制度なので、「IPOチャレンジポイント」は絶対に活用しましょう。しかも、ポイントを使っても抽選に外れたらポイントは戻ってくるので気軽に使えます。
IPO銘柄の評価が悪くても、SBI証券のIPOには毎回参加してポイントを積み重ねて、S評価の銘柄にドカッと使うのがいいですかね~。使い方は各自の戦略に委ねます。
【東海東京証券】個人優遇ステージ制
東海東京証券は、引受株数が2,000株未満の場合は「取引実績等に応じた個人優遇ステージ制」を、2000株以上は1人1票制(完全平等抽選)を採用しています。
個人優遇ステージ制を簡単に説明すると、「預かり資産残高平均」と「総手数料累計額」の両方が一定の条件を満たすと、ステージに応じた抽選配分の割合が多くなる制度です。

詳細は下記のリンクをご確認ください。
>>東海東京証券のIPOルールを確認する
【丸三証券】ステージ抽選
丸三証券は、1人1票制(完全平等抽選)を採用していますが、抽選に外れた投資家を対象に、「ステージ抽選」という2段階抽選を採用しています。
ステージ抽選は、過去に支払った株式手数料をもとに当選確率が高くなる制度です。

詳細は下記のリンクをご確認ください。
>>丸三証券のIPOルールを確認する
【大和証券】チャンス抽選
大和証券は、1人1票制(完全平等抽選)を採用していますが、抽選に外れた投資家を対象に、「チャンス抽選」という2段階抽選を採用しています。
チャンス抽選は、仕組みがちょっと複雑なのですが、預かり資産、または、大和証券の手数料や株主優待で貯まる「交換ポイント」の残高に応じたチャンス回数が適用され、チャンス回数多いほど当選確率が高くなる制度です。
ただし、2020年3月でポイントプログラムは廃止となるため、ポイント狙い株主優待は得策じゃないです!
詳細は下記のリンクをご確認ください。
>>大和証券のIPOルールを確認する
【エイチ・エス証券】優待抽選
エイチ・エス証券は、1人1票制(完全平等抽選)を採用していますが、抽選に外れた投資家を対象に、「優待抽選」という2段階抽選を採用しています。
優待抽選では、エイチ・エス証券での取引等で発生するIPOポイントに応じて抽選を行います。優待抽選では、申告口数に比例して当選確率が上がるため、IPOポイントをたくさん使って申し込めば当選確率が上がる仕組みです。
詳細は下記のリンクをご確認ください。
>>エイチ・エス証券のIPOルールを確認する
おまけ:楽天証券
ちなみに、楽天証券は条件に応じて、ゴールド/シルバー/レギュラーなどに分けられ、当選確率が変わるという情報もネットにありますが、古い情報なので間違えないようにしましょう。
昔はそういう抽選方法を採用していたらしいのですが、今は、上限ありの1単元1票制になっています。このように、Webサイトの管理者がサイトを更新してなくて古い情報が載ってる場合があるんですよね。
僕もいろいろ調べてますが、IPO関連のサイトは特に古い情報が多いです(証券会社のルールが変わることも多いためだと思います)。
IPOに限らずネットの世界では、何が正しいのか、情報がどこから出ているのかをしっかり確認するようにしましょう。
>>楽天証券のIPOルールを確認する
抽選方法を正しく理解して当選確率を最大化まとめ
それでは、今回の記事をまとめます。
- 抽選方法の基本は「1人1票制」または「1単元1票制」
- 資金力の小さい投資家は「1人1票制」を採用している証券会社に幅広く申し込むのがおすすめ
- 独自の抽選方法を採用している証券会社もあるので、資金力に応じた戦略を立てよう
抽選方法は証券会社により独自のルールを採用していて、多少ややこしいですが、自分のメインで使っている証券会社が独自ルールを採用していると有利に働くかもしれません。
そういう意味では、メインで使うなら大和証券とかは結構アツい証券会社と言えますよね。大和証券は主幹事になることも多いですしね。
以下の記事では、主幹事と裏幹事ではどちらの証券会社の方が当選確率が高いかや、抽選配分の観点からどの証券会社のIPOに参加すれば当選確率が上がるのかを書いていますので、ぜひ読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました
m(_ _)m
おわりでーす。