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【IPOの基礎知識】主幹事/裏幹事を理解して当選確率を最大化

「主幹事とか引受幹事とか委託幹事(裏幹事)とかってなに?」

「どの証券会社からIPOに参加すれば、当選確率が上がるの?」

そんな疑問を持っている人に読んでほしい内容です。

 

どうも。SK2 a.k.a. マンビー(@SK2akaManbe)こと、IPO投資に勤しむマンです。

IPOは勝率9割以上で、かつ、勝ったらウン十万、負けても数千円という損小利大の勝負ができる非常に優秀な投資です。

 

なので、できるだけ多くの証券会社からIPOに参加して、少しでも当選確率を上げる努力をすることがおすすめなのですが、とはいえ、IPOには資金拘束という問題があります。

資金拘束は資金の少ない投資家にとっては悩ましい問題で、A証券のIPOに参加して資金拘束されているため、B証券のIPOに参加できないという事態が度々起きてしまいます。

ここで知っておいてほしいのは、A証券が引受幹事や裏幹事、B証券が主幹事だった場合、あなたはIPO抽選に当たりにくい証券会社のIPOに参加していることになります。

なぜかわかりますか?

「わかるよ」って人は、この記事は読む価値ないです。他の記事を読んでください。

理由がわからない人は、ぜひこの記事を読んで「主幹事/引受幹事/裏幹事」の違いについて理解し、当選しやすい証券会社のIPOに参加するようにしましょう。

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主幹事/引受幹事/裏幹事(委託幹事)

IPOの基礎知識として知っておいてほしいのが、「主幹事/引受幹事/裏幹事(委託幹事)」というキーワードです。

主幹事/引受幹事

ある会社が、東京証券取引所や名古屋証券取引所などの証券取引所に株式を上場するためには、証券会社の支援(申請書類の作成指導、上場審査対応など)が必要になります。

支援は複数の証券会社により行われますが、その支援を行う証券会社を「幹事証券会社」と言います。特に支援をメインで行う証券会社を「主幹事」、主幹事以外の幹事証券会社を「引受幹事」と言います。

幹事証券会社は、その株式が上場される証券取引所のページや目論見書から確認できます。例えば、2019/4/25に上場した「グッドスピード」の場合であれば、東京証券取引所のページから確認可能で、以下の箇所を見ればわかります。

目録見書

 

1番先頭に記載している東海東京証券が主幹事、それ以外の証券会社が引受幹事になります。

裏幹事(委託幹事)

裏幹事とは、幹事証券会社からIPO銘柄の取り扱いを委託された証券会社です。

裏幹事の主な役割はIPOの販売で、当然、裏幹事からIPOに参加することができます。

が、実は上で紹介したような上場情報に証券会社の名前が掲載されません。掲載されないならどうやって裏幹事だということがわかるのかというと、最もシンプルで確実な探し方は各証券会社のHPを確認することです。

各証券会社のIPOのページをチェックして、お目当てのIPOの取扱いがあるかどうかを確認します。

他にも、乱立しているIPO情報サイトをチェックするとか、TwitterなどのSNSでIPOの情報を発信しているインフルエンサーをフォローするとかはありますが、管理人様が正しく情報をキャッチしていないと見逃してしまうことになるので、自分で各証券会社のHPをチェックするのが最も確実だと言えます。

このように裏幹事は上場情報が掲載されず、IPOの情報が入手しづらいため、みんなに認知されにくいです。つまり、申込自体の数が少なくなるため、穴場の証券会社になります。

IPOの当選確率を上げるためにはどの証券会社から申し込むべきか?

では、主幹事/引受幹事/裏幹事のどこから申し込めば、IPOの当選確率が上がるのか考えてみます。

主幹事の証券会社から申し込む

基本的なIPO戦略としては、主幹事証券会社のIPOから申し込むべきです。

なぜなら主幹事証券会社は、圧倒的に取り扱う株数が多いからです。公募株数の8~9割が主幹事、残りが引受幹事と裏幹事に割り当てられます。

例えば、2019/4/25に上場した「グッドスピード」の場合だと、公募株数:550,000株が以下のように配分されました。

証券会社 幹事 割当株数 割当(%)
東海東京証券 主幹事 500,500株 91%
大和証券 引受幹事 16,500株 3%
SBI証券 引受幹事 11,000株 2%
岩井コスモ証券 引受幹事 5,500株 1%
丸三証券 引受幹事 5,500株 1%
エース証券 引受幹事 5,500株 1%
安藤証券 引受幹事 5,500株 1%

 

9割近くが主幹事、残りの1割を複数の引受幹事で配分しています。

このように主幹事と引受幹事では、割当株数が全く違うので、もしあまり余力資金がなくて、全証券会社のIPOに参加できない場合は、主幹事である証券会社から申し込むべきです。

もちろん、主幹事にはIPOの申込者数も多いのですが、やはり割当株数の多さは圧倒的に有利に働きます。そのため、主幹事である証券会社のIPOには必ず参加するようにしましょう。

主幹事になることが多い証券会社

主幹事がどこの証券会社であるかは、対象企業の上場発表があるまではわかりません。

なので、多くの証券会社に口座開設をして、どの証券会社が主幹事になってもIPO抽選に参加できるようにしておくべきですが、特に主幹事となることが多い証券会社がありますので、紹介しておきます。

 

2018年は上記5社で9割以上の主幹事を担っているので、上記5社の口座開設をしておけば、9割近くのIPOで主幹事から申し込むことができます。

余力資金がある場合は裏幹事に申し込む

もし主幹事に参加し資金拘束を受けても、まだ余力資金があるのであれば、次に裏幹事のIPOに参加することをおすすめします(割当株数にもよりますが)。

やっぱり裏幹事の情報って届きにくいので、圧倒的に申込者数が少ないんですよ。おそらく、幹事証券会社の10分の1?20分の1?いや感覚的にはもっと少ないでしょう。

なので、引受幹事と比較して裏幹事の割当株数が少なくない場合には、主幹事 ⇒ 裏幹事 ⇒ 引受幹事の優先順でIPOに申し込むと当選確率が上がります

裏幹事になりやすい証券会社

裏幹事の情報が届きにくいのは皆さん同じで、IPOのたびに各証券会社のHPをチェックするのも非常に手間ですよね。

なので、裏幹事になりやすい証券会社を最低限チェックするようにしましょう。

幹事証券会社 裏幹事 理由
岡三証券 岡三オンライン証券 グループ
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 カブドットコム証券 グループ

 

岡三証券と岡三オンライン証券は、どちらも岡三証券グループのグループ会社であり、岡三証券が幹事証券会社である場合には、岡三オンライン証券が裏幹事となることが比較的多いです。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券とカブドットコム証券も、三菱UFJ証券ホールディングスのグループ会社であり、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が幹事となっている場合には、カブドットコム証券が裏幹事となることがあります

このように、岡三証券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券が幹事となっている場合にだけ、それぞれ岡三オンライン証券やカブドットコム証券が裏幹事になっていないかHPをチェックするようにすれば手間が省けると思います。

あとは、裏幹事の情報を載せているIPO情報サイトをチェックするとか、IPOインフルエンサーの情報をチェックするとかが、比較的楽ですね(見逃しはあるかもしれませんが)。

主幹事/裏幹事を正しく理解して当選確率を最大化まとめ

最後に本記事をまとめます。

本記事のまとめ
  1. 主幹事はIPOの割当株数が非常に多い
  2. 裏幹事の情報は入手しづらい(手間が多い)
  3. IPO参加の優先順位は「主幹事 ⇒ 裏幹事 ⇒ 引受幹事」
  4. 裏幹事になりやすい証券会社がある

 

IPOの当選確率を上げる1番の方法は、すべての証券会社からIPOに申し込むことなんですが、資金拘束のせいでなかなか難しいこともあります。

そういうときは、最初に主幹事のIPOから優先的に申し込むようにしましょう。そして次は裏幹事、最後に引受幹事の順です。資金に余力があるなら、ぜひ複数の引受幹事のIPOにも参加してください。

以下の記事では、引受幹事の中でどの証券会社のIPOに参加していけば当選確率が上がるかということを抽選方法や抽選配分の観点から考えていますので、併せて読んでみてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました
m(_ _)m

おわりでーす。

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