決算分析

【クリエートメディック】四半期決算分析〈2020.2Q〉

「クリエートメディックの2020年2Q決算の結果はどうだったの?」

「クリエートメディックを投資先として検討している!」

そんな方に向けて、実際にクリエートメディックに投資している僕の決算分析内容を共有します。

 

どうも。SK2 a.k.a. マンビー(@SK2akaManbe)こと、クリエートメディックに投資するマンです。

2020/8/4に僕のポートフォリオを構成する「クリエートメディック」の2020年12月期の2Q決算が発表されました。

クリエートメディック(5187)の投資分析【購入株】この記事では、マンビー投資法に従って購入したクリエートメディック(5187)の投資分析を書きます。株を購入するにあたり、調べたことや考えたこと、購入に至った経緯などまとめています。...

 

本題に入る前にまず謝らなければならないのは、2020年1Q決算分析記事を書いていなかったことです。本当に申し訳ありませんm(_ _)m

完全に書いたつもりだったのですが、本記事を書こうとしたときに1Q決算分析の記事がないことに気づきまして…w

ということで、本記事では2Q決算の内容を細かく確認&分析すると同時に、1Q決算の内容についても簡単に触れておきたいと思います。配当投資であるマンビー投資法の観点から、2Q決算では以下の3点に注目して確認していきます。

  1. 2Q決算までのコロナの影響はどの程度か?
  2. 中間配当は予想通りに出たのか?
  3. 1Q決算で白紙に戻した通期予想は開示されたのか?

前回(2019年12月期本決算)の決算分析については以下をご覧ください。

【クリエートメディック】四半期決算分析〈2019.4Q〉 「クリエートメディックの2019年の本決算どうだったの?」 「クリエートメディックを投資先として検討している!」 そ...

 

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【クリエートメディック】2020.2Q決算情報

まず、2Q決算の主な数字は以下の通りです。

クリエートメディックの2020年2Q決算短信より引用

 

前年同期比で売上高-1.5%、営業利益-15.0%、経常利益-15.5%、純利益-18.9%で減収減益となりました。業績はかなり悪化していますが、コロナ禍においてはどちらかというと影響は抑えられているのかなと思われます。

ちなみに1Q決算では、売上高-0.2%、営業利益-9.6%、経常利益-61.0%、純利益-85.2%という散々な結果だったのですが、それと比べても、コロナの影響を最も受けた2Q(4~6月)でかなり戻してきたなという印象があります。

業績予想が未定のため今期の進捗率は出せませんが、過去5年の経常利益と進捗率の推移を並べてみました。

年度 2Q実績 本決算実績 進捗率
2016年 237 821 28.9%
2017年 390 880 44.3%
2018年 483 999 48.3%
2019年 448 1,065 42.1%
2020年 378 -(未定)

 

経常利益ベースで見ると、2017年度あたりまで業績が落ち込んでしまっていますが、1Q/2Q(1~6月)はコロナの影響をモロに受けた期間でもありますからね。そう考えると、3Q以降の業績はもっと取り戻せるのかなと期待しています。

今期業績予想と配当予想

今期の配当/業績予想は以下の通りです。

クリエートメディックの2020年2Q決算短信より引用

 

中間配当は1Qの予想通り17円で確定しました。6月の権利確定日に株を持っていた人には1株当たり17円の配当金が支払われます。僕も9月に17円×200株=3,400円をゲットしました。期末配当予想は昨年と同じ20円で年間37円の配当予想となっています。

業績予想に関してはいまだ未定です。日本では5月末に緊急事態宣言が解除されて1ヶ月以上も経つのに未だに未定なのはいただけませんね。まあクリエートメディックは海外にも事業展開しているので、そちらの見通しが難しいのかもしれませんが。

業績予想が未定にも関わらず、株価がかなり安定しているのは、やはり配当維持の姿勢を最初から明示していたことが大きいと思います。私のウォッチしている銘柄でも配当維持を早々に公表した企業(伊藤忠エネクス等)の株価は安定していますが、業績も配当も未定という企業(三井松島ホールディングス等)は必要以上に株価が押し下げられているように感じます。

配当さえ維持してくれれば、株価が下がってもナンピンで配当利回り増えるし、上がれば含み益が増えていくので、言うことないですよね。

2020.2Q決算に対する見解

2020年の第2四半期までの総括として、以下のように記載されていました。

医療機器業界におきましても、新型コロナウイルス感染症の影響は深刻であり、医療機関では、医療体制が逼迫するなか、重症患者の病床確保のため、緊急性の高くない診療や手術を一部休止しており、また、外来患者も外出自粛により不要不急の受診を控える傾向にあるなど、病院経営はさらに厳しい状況が続いております。

クリエートメディックの2020年2Q決算短信より引用

 

コロナの影響で病院に行く人が減っており、病院経営が苦しくなっているという現実がある中、医療機器業界も少なからず影響を受けているようです。

クリエートメディックに関しては、販売形態別に売上高ベースで、以下のように記載されていました(簡単にまとめました)。

 

自社販売においては、前年同期比で増収を達成しています。コロナの影響の最も大きいこの期間での増収はかなり良い結果と言えるのではないでしょうか。ただ、利益ベースでの比較にはなっていないので、判断が難しいところではありますが。

海外販売に関しては減収となっており、やはり中国の影響が大きく出ていますが、7月以降は経済活動も再開しているため、3Q以降は巻き返しを図れるのではないかなと期待しています。

OEM販売に関しても減収となっていますが、こちらは新型コロナウイルスの影響による血管系製品の検査数減少が原因とのことです。今の状況だと、今後も病院に行く人の数は増えないでしょうし、3Q以降の巻き返しは難しそうです。ただ、OEM販売は売上全体の10%程度なので影響としては小さいと見ています。

全体として、経済活動が徐々に再開し始めた3Q以降はかなり業績を盛り返してくれるのではないかと期待しています。コロナ第2波、第3波が来ないことを切に願います。

【クリエートメディック】2020.2Q決算発表後の値動き

8/4の2Q決算発表前後の株価は以下のように推移しました。

※上記チャートはYahoo!ファイナンス様よりお借りしています。ありがとうございます。

値動きに対する私見

8/4の前場終了直後に発表され一時991円(前日比+1.9%)を付けましたが、最終的な終値は前日と同値の972円で引けています。想定より良かったものの、業績自体は減収減益となってますし、業績予想も未定ですし、可もなく不可もなくといった感じだったのではないでしょうか。

9月に入り、長らく壁となっていた1,000円を突破し、チャート的には上昇トレンドに入ったかなと見ています(チャート読めませんがw)

コロナ第2波、第3波が来なければ、年内にもコロナ前の水準である1,100円台には戻せるかなぁと期待しています。

ちなみに、1Q決算は散々な結果と言った通り、業績も悪く、今期の業績予想を白紙に戻したことも影響して、株価は大幅に下落しました。

 

1日で100円以上下落し資産的には大きな打撃を受けましたが、配当予想は明示していたためか、下値は限定的で950円を割る展開はほとんどありませんでした。やはり配当を維持し続けてくれる銘柄は株価も安定していますね。900円を割ったら追加買い増ししたかったのですが、叶わずでした。

【クリエートメディック】四半期決算分析〈2020.2Q〉まとめ

最後に本記事のまとめです。

本記事のまとめ
  1. 2020年12月期2Q決算は減収減益
  2. 年間配当は37円予想(中間配当17円は確定)
  3. 医療機器業界に関して、コロナの影響は深刻であるが、3Q以降クリエートメディックの業績はある程度持ち直すと予想する

 

クリエートメディックの決算短信にも書かれている通り、医療機関では、緊急性の高くない診療や手術を一部休止するなどの対応をしており、また、外来患者も不要不急の受診を控える傾向にあるなど、病院経営はさらに厳しい状況が続いています。

それに伴って、医療機器業界も大きな影響を受けているはずですが、クリエートメディックに関しては利益ベースで前年同期比およそ20%減にとどまっており、想像よりも業績への影響は小さかったなという印象でした。

コロナの影響が深刻だった1Q~2Qでこれだけの業績を出していれば、3Q以降はきっと持ち直してくれると信じています。

配当に関しても、中間配当はきっちり去年と同じ17円を維持し、年間配当も37円を表明してくれていることは非常にありがたいことですね。風の噂によると、クリエートメディックも1度も減配していない累進配当銘柄らしいです(あくまでも風の噂ですよ)。

配当を維持してくれる限り、僕はこれからもクリエートメディックを応援し続けていきます!!

この記事を書いた時点での分析です。
投資は自己責任でお願いします。

 

僕が掲げるマンビー投資法の投資方針や手法は以下の記事にまとめています。

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最後までお読みいただきありがとうございました
m(_ _)m

おわりでーす。

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