「IPOってなに?儲かるって聞いたけど…」
「IPOがどのくらい儲かるのか検証した結果を知りたい!」
そんな方に向けて僕が検証した結果をお伝えします。
どうも。SK2 a.k.a. マンビー(@SK2akaManbe)こと、IPOで小銭稼ぎするマンです。
みなさん、IPOってご存じでしょうか?
株式投資経験者なら、聞いたことがある方も多いと思います。投資家の間では「IPOは儲かるから絶対にやった方がいいよ」なんて話も聞きますよね。
僕も先輩に勧められてはじめたのですが、実際のところIPOって儲かるのでしょうか?
その答えを探るべく、2017年~2019年にIPOを実施した237銘柄を対象に勝率と期待値(いくら儲かるのか)を検証しました。
237銘柄分をExcelに1つ1つ入力して検証したので、時間はかかりましたが、かなり正確なデータになってます。また検証してて気付いたのですが、ある手順に沿ってIPOに参加するととんでもない勝率を叩き出すことがわかりました。
本当にIPOが儲かるのか知りたいという方やどうしたらIPOで儲けることができるのか知りたいという方はぜひ読んでみてください。
IPOは「ある手順」に沿って売買すれば勝率9割以上
結論から先に言っちゃいます!
これから説明する手順に沿って売買すれば、
- 勝率は9割以上(98.8%)
- 1銘柄当たり+267,506円(平均)
の利益が出てました。マジです。
あくまでも過去データの検証結果なので、今後もそうなるとは断言できませんが。それでもすごいですよね。
え?あやしい?
あやしいと思うなら、どうぞ画面を閉じてください。
投資は常に自己責任です。1割以下(1.2%)の確率ですが、損をする可能性もあるので、それを嫌うのであればやめておいた方が良いです。
でも、ちょっとでも気になるという方はぜひ続きを読んでみてください。
IPOの概要と儲け方
最初にIPOを概要と儲け方を簡単に説明しておきます。
IPOの概要
IPO(Initial Public Offering)は、日本語で「新規公開株」などと訳されます。
IPOの説明をすることは本記事の目的じゃないので、超ざっくり説明しますと「これまで買えなかった企業の株が証券会社で買えるようになるイベント」です。
このIPOというイベントが年間50~100回くらい行われています(つまり、年間50~100社くらいが証券取引所に上場しているということ)。
IPOで儲けるための知識(公募価格と初値)
IPOがどうやったら儲かるかを説明するために、「公募価格」と「初値」というキーワードを知っておかなければなりません。
公募価格
IPOにより上場日以降は誰でも証券会社でその会社の株を買えるようになるのですが、何株かは「公募株数」「売出株数」という形で、上場日前に売り出されます。
このとき、売り出される価格を「公募価格」といいます。
残念ながら公募価格で誰でも購入できるわけではなく、抽選に当たった人だけに公募価格で買う権利が与えられます。
- 公募株数:資金調達のために、上場時に新たに発行される株数
- 売出株数:創業者などの大株主が保有している株の一部を売り出す株数
初値
初値は実にシンプルです。
その株が上場日に最初に付けた価格を指します。
IPOの儲け方(売買ルール)
ここまで公募価格と初値について説明しましたが、IPOはどうやったら儲かるのでしょうか?
その売買ルールを説明します。
といっても非常にシンプル。ひとことで言うと、
- 公募価格で買い
- 初値で売る
ということになります。
もっと噛み砕いて言うと「IPO抽選に応募し当たったら購入。上場日に初値で売る。」ということです。
めちゃくちゃシンプルですが、めちゃくちゃすごいですよ。何がすごいかというと、何も考えずに売買できることです。
一般的に株式投資ってその企業のことを綿密に調査して、今後の将来性とかを想像しながら買うわけですよ。このブログで僕の売買ルールを公開していますが、企業の情報を調べるのは非常に面倒くさい。それだけ時間をかけて調べても、損してしまうこともありますし。
ところが、IPOは全くの思考停止で、抽選に応募し公募価格で買って初値で売るだけ。企業の将来性とか調べる手間が一切不要で、9割勝てる投資ができるんですよ。
あえて言うなら、口座開設と抽選に応募するのが手間なくらいでしょうか。まあ、ポイントサイトでチビチビ頑張るよりはよっぽどマシだと思いますが。
IPO損益検証結果:2017年~2019年
公募価格で買って初値で売れば、本当に儲かるのか気になりますよね。
そこで、2017年~2019年にIPOを実施した237銘柄についてのデータをExcelにポチポチ入力して検証してみました。
↓↓結果をどうぞ↓↓
2019年(1~4月):48銘柄
2019年1~8月の48銘柄の検証結果です。
株式の評価(S~D)ごとに、1銘柄あたりの平均損益と勝率をあらわしたのが以下の表です。
※評価については後ほど説明します
評価 | 平均損益 | 総数 | 値上がり | 値下がり | 勝率 |
---|---|---|---|---|---|
S | 対象なし | 0 | 0 | 0 | - |
A | +373,044円 | 18 | 18 | 0 | 100.0% |
B | +72,013円 | 16 | 16 | 0 | 100.0% |
C | +32,200円 | 8 | 8 | 0 | 100.0% |
D | -6,383円 | 6 | 0 | 6 | 0.0% |
全体 | +168,465円 | 48 | 42 | 6 | 87.5% |
見ていただいてわかるように、S~C評価の株のIPOに参加した場合、勝率100%です。
A評価の株に至っては、1銘柄あたり平均37万円を超える利益が出ています。もし、A評価の株18銘柄すべてにIPOの抽選が当たったとすると、671万円以上の利益が出ていたということです。
さらに注目すべきは、残念ながら「公募価格 > 初値」となってしまった株です。
ここではD評価の株がそれにあたるわけですが、1銘柄あたりの損失額はわずか6,383円です。勝ったらウン十万、負けても6,000円という勝負がIPOではできるのです。
まさに、損小利大。投資に限らずどんな勝負でもそうですが、損小利大は期待値(儲け)を最大にする最良の考え方ですからね。
2018年:95銘柄
続いて、2018年にIPOされた95銘柄についての検証結果です。
評価 | 平均損益 | 総数 | 値上がり | 値下がり | 勝率 |
---|---|---|---|---|---|
S | +1,960,667円 | 3 | 3 | 0 | 100.0% |
A | +311,954円 | 41 | 41 | 0 | 100.0% |
B | +103,894円 | 32 | 31 | 1 | 96.9% |
C | +8,887円 | 15 | 6 | 10 | 40.0% |
D | -7,300円 | 4 | 0 | 4 | 0.0% |
全体 | +232,640円 | 95 | 81 | 14 | 85.3% |
S評価の株はとんでもないですね。1銘柄あたり平均196万円の利益が出てます。
もちろんこういった株は人気が高く、申込者の数も増えるので抽選にも当たりにくくはなるのですが。
IPOで1番難しいのが「抽選に当たること」ですから、S評価の株をつかむのはかなり難しいですよ。でも、時間をかければ確実にS評価の株をゲットできる方法もあるんですけどね。
- 【IPOの基礎知識】抽選方法を正しく理解して当選確率を最大化!
※【SBI証券】IPOチャレンジポイントを参照
2017年:94銘柄
2017年にIPOされた94銘柄についての検証結果です。
評価 | 平均損益 | 総数 | 値上がり | 値下がり | 勝率 |
---|---|---|---|---|---|
S | +762,600円 | 5 | 5 | 0 | 100.0% |
A | +305,890円 | 30 | 30 | 0 | 100.0% |
B | +192,789円 | 27 | 26 | 1 | 96.3% |
C | +22,213円 | 23 | 19 | 4 | 82.6% |
D | +13,633円 | 9 | 4 | 5 | 44.4% |
全体 | +200,304円 | 94 | 84 | 10 | 89.4% |
S~A評価の株は勝率100%です。B評価でも96.3%の勝率ってすごすぎですよね。
IPOに参加しない理由あるんですかね(笑)
全体:237銘柄
2017年~2019年8月までの結果をまとめると以下となります。
評価 | 平均損益 | 総数 | 値上がり | 値下がり | 勝率 |
---|---|---|---|---|---|
S | +1,211,875円 | 8 | 8 | 0 | 100.0% |
A | +322,265円 | 89 | 89 | 0 | 100.0% |
B | +129,095円 | 75 | 73 | 2 | 97.3% |
C | +19,604円 | 46 | 33 | 13 | 71.7% |
D | +2,905円 | 19 | 4 | 15 | 21.1% |
全体 | +206,817円 | 237 | 207 | 30 | 87.3% |
S~A評価の株はもちろん勝率100%なんですが、B評価の株でも97.1%の確率で利益が出ていることがわかります。
C評価になると71.7%、D評価では21.1%と勝率も低くなってしまいます。それでも平均損益はプラスですけどね。
改めてIPOの儲け方(儲けるための売買ルール)
さて、ここまで読んでいただいた方、おめでとうございます!
先ほど僕は「IPOは公募価格で買い、初値で売る」と9割以上の確率で勝てると言いましたが、実は正確ではありません。
正しくは、
- “B評価以上の株”を公募価格で買い
- 初値で売る
と9割以上の確率で勝てるということになります。
評価 | 平均損益 | 総数 | 値上がり | 値下がり | 勝率 |
---|---|---|---|---|---|
S,A,B | +267,506円 | 172 | 170 | 2 | 98.8% |
ここで大事なのは、絶対に「初値で売る」ということ。
売った後に上がるかもしれませんし下がるかもしれません。初値が公募価格割れを起こすかもしれませんが、そんなことはどうでもいいです。
とにかく、初値で売る。このルールだけは徹底しないと、検証が意味をなさなくなってしまいます。
IPOは特に値動きも激しいので、売買に躊躇してると一瞬で利益が吹っ飛びます。
そして、もし1回でもルールを破ってしまうとクセが付いてしまって、その後の強制が難しくなります。それは1番まずい。とにかく、初値で売るというのを徹底してください。
IPO銘柄の評価について
さっきからB評価以上とか言っていますが、どうやって評価を出しとるんかい!っていう疑問があると思います。
実は、以下のサイトを見ているだけです。
そして、2017年~2019年までのデータの検証も、上記サイトを元に検証させていただきました。
謝意
「96ut.kabu」様では、IPOの評価はもちろん、IPOのスケジュールなども確認できますから、いちいち調べなくても、このサイト見れば、いつIPOがあるのかわかります。
ぜひブックマークしておいてください。
そして、このように非常に有益なサイトを無料で提供していただいている「96ut.kabu」様には、その多大なるご功労・功績に心から敬意を表し、感謝申し上げます。
IPOへの参加方法
ここまで読んでいただいている方は、もはやIPOに参加したくてたまらないですよね!
IPOの参加方法については、以下の記事にまとめました。
IPOの流れとともに参加方法や注意点などを詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
まずは口座を開設しないと始まらないので、なるはやで開設しておきましょう。
IPOって儲かるの?まとめ
それでは、今回の記事をまとめます。
- B評価以上のIPO銘柄なら98.8%の確率で儲かる
- IPOは損小利大の勝負ができる
- 何も考えずに売買できるのはIPOの大きなメリット
やっぱり、IPOすごすぎじゃないですか?
この記事作るにあたり検証してみましたが、改めてそのすごさを実感しました。今後のIPOにも目が離せませんね。
ただし、IPOで1番やっかいなのはなかなか抽選が当たらないことなんですよね。これまで20以上のIPO抽選に参加してますが、D評価の銘柄の補欠当選がわずか1回のみ(←もちろん買ってない)
ほぼ確実に儲かるけど、参加者多すぎてなかなかチャンスが巡ってこないのが難点ですね。まあ1年に1回でも当たれば良しとしますか(笑)
抽選になかなか当たらないので、どの証券会社から応募すると当選しやすくなるのかも理論的に考えてみました。以下の記事に書いてるので参考にしてみてください。主幹事と引受幹事なら絶対に主幹事証券会社から応募すべきですよ!
最後までお読みいただきありがとうございました
m(_ _)m
おわりでーす。